5/4 PM7:30 @PRS京都分室パプロル:トークイベント「アーティストブックの創造:多様な視点から」

※開催地はRPS京都分室パプロルです!

KG+PHOTOBOOK FAIR 2024にPHOTOBOOK AS OBJECT / PHOTOBOOK WHO CARESが出展します。FAIR期間中の5月4日(土)に、RPS京都分室パプロルで出展する作家4名によるトークイベントを開催します。作家としての経験や取り組むテーマが異なる4人が、それぞれの立場からプロジェクトがアーティストブックになるまでの過程について話します。
登壇作家とそれぞれのアーティストブックは以下の通りです。

■5月3日(金)よりRPS京都分室パプロルにて写真展を開催する鈴木萌。前作「底翳」は東京、京都、シンガポール、マレーシア、オーストラリア、北アイルランド、フランスなど世界各地で展示され、同タイトル写真集はLuma Rencontres Dummy Book Award 2021を始めとする世界のダミーブック賞に入選・受賞経験があります。最新作の「Aabuku」は沖縄県における「有機フッ素化合物」(PFAS)による水や土壌汚染をテーマにした作品です。3年間に渡るリサーチでデータ的側面の情報収集をするとともに、汚染が判明している水や土地につながりのある人々を訪ね歩き、集めた個々人の記憶から環境汚染の実態やその背後にある社会的構造を捉えようとした作品です。
https://www.banyan-b-i.com

©︎Moe Suzuki / Aabuku

■野村幹太はRPSのメンターシッププログラムを受け、2018年3月にRPSにて開催された実験的ワークショップアトラスラボ「AKINA BOOKSワークショップ:静と動〜映画的な編集とダミーブック〜」で作品「吉田寮学生寄宿舎史」に取り組みました。吉田寮の存続に関する状況が変わっていくなか、その流れとともにダミーの制作を続け、完全手製でアーティストブック「吉田寮旧暗室」を106部制作しました。2020年、LUMA RENCONTRES DUMMY BOOK AWARD ARLES(フランス)、2021年、Paris Photo-Aperture Foundation Photobook Awards(パリ・ニューヨーク)などでショートリスト選出をはじめ多数受賞。 CESURA(イタリア)の記念すべき第一回目のANDY ROCCHELLI GRANTを受賞。
https://nomurakanta.com

©︎Kanta Nomura / Yoshida Dormitory Old Darkroom

■RPS京都分室パプロル分室長の松村和彦が大切にしているテーマは「人生」「社会保障」「ケア」。アーティストブック「ぐるぐる」は、家族の生と死を通じて命のつながりを描きました。2019年春にKG+にて発表した写真展「見えない虹」では、地域医療や在宅医療を先駆けて行っていた京都・西陣の早川一光医師に長年にわたり密着。早川医師自身が在宅医療を受ける側となって知った気づきや、周縁のできごとを多角的にとらえ、その人生を通じて日本の社会保障史をたどりました。2021年、同作品で写真新世紀にて佳作を受賞。認知症について長期にわたり取材し、写真と記事が京都新聞に連載され、雑誌にも寄稿。4組の認知症の本人・家族・周囲の人々に取材を重ね、それぞれの日々や移ろいをとらえた作品を「心の糸」としてKG+SELECT 2022にて発表し、グランプリを受賞。KYOTOGRAPHIE 2023では、同シリーズを展示しました。
https://www.instagram.com/kazuhiko.matsumura81/

©︎Kazuhiko Matsumura / Guru Guru

■稲田弥恵は2019年にRPSで開催された写真集制作ワークショップ「Photobook as Object」に参加し、4年の月日を経て昨年8月にアーティストブック「INCOMING MESSAGE」を発表しました。自分の生活圏である埼玉県和光市に米軍基地があるのにも関わらず、全く基地に興味が無かったある日、米軍敷地内にある壊れそうな小屋に初めて気付いたその瞬間、戦後占領されていた過去が突然稲田の眼前に迫って来ました。それ以降、小屋と近隣に僅かに残っている旧米軍基地の遺構や遺物の撮影を続けながら「キャンプ朝霞(旧Camp Drake)」に関するリサーチと公文書からは窺い知れない個人への取材を進め、一冊のブックにまとめました。
https://www.instagram.com/mie_inada/

©︎Mie Inada / INCOMING MESSAGE

【イベント情報】
日時:2024年5月4日(土)19:30〜
会場:RPS京都分室パプロル
住所:京都市上京区老松町603
https://goo.gl/maps/1V5XyJ4kfuDk91F87
最寄りのバス停:上七軒、または千本今出川
問い合わせ先:paperoles@reminders-project.org
司会進行:後藤由美(RPS京都分室パプロルキュレーター)

■KG+PHOTOBOOK FAIR 2024
⽇時|5⽉3⽇(⾦) 10:30〜18:00
   5⽉4⽇(⼟) 10:30〜18:00
   5⽉5⽇(⽇) 10:30〜18:00
会場|くろちく天正館2F(〒604-8214 京都府京都市中京区百⾜屋町380)
出展者名|PHOTOBOOK AS OBJECT / PHOTOBOOK WHO CARES[東京/京都]
https://kgplus.kyotographie.jp/events/2024/16842/