RPS京都分室パプロル トークイベント「写真家と出版者と写真集をプレビューする日:ダミーから普及版へ」5月4日・5日(午後8時〜)
Reminders Photography Strongholdでは「Photobook as Object」「Photobook Masterclass」「Atlast Lab」といった様々なワークショップやメンターシップを経て、多くのアーティストが手製本を出版してきました。
アーティストが一枚一枚ページを印刷、製本した100冊前後の部数の手製本は国内外へと旅立っていきますが、中には海外のコンペティションで受賞したり、その過程で出版社の目に留まったりすることで、新たに「Trade Edition=普及版」の出版へとつながるケースも少なくありません。
今回のトークイベントではゲストに、手製本「吉田寮学生寄宿舎史」を出版後、2021年にAndy Rocchelli Grantを受賞しイタリアの出版社CESURAから出版を控える野村幹太、そして同じく手製本「底翳」がLuma Rencontres Dummy Book Award 2021を受賞し、フランスの出版社Chose Communeから普及版出版を控える鈴木萌を迎え、二人の手製本がどのような紆余曲折を経て普及版出版へとつながっていったのかを詳しくうかがいます。
また、Andy Rocchelli Grant審査員長のアレックス・マヨーリ氏、Chose Communeディレクターの小泉セシルさゆり氏ともオンラインでつなぎ、ダミーブックが普及版へと生まれ変わる際に生じる新たな編集作業の様子や、アーティストとのやりとりについても話していただきながら、アーティストたちが普及版出版を通してどのように自分の作品と改めて向きあい、活動の幅を世界へと広げていくのかを探っていきたいと思います。
Reminders Photography Strongholdの新たな拠点、RPS京都分室パプロルも今後こうした作品が生まれる新たな拠点となるようにとの祈願もこめながら、また、初めてこのギャラリーを訪ねてくださる方にもこれまでのRPSにおけるアーティストの活動をより詳しく知っていただける機会となります。
ぜひみなさまご来場ください。
※オンライン接続状況によっては海外ゲストの参加が急遽キャンセルとなる場合があります。
あらかじめご了承ください。
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RPS京都分室パプロル トークイベント
「写真家と出版者と写真集をプレビューする日:ダミーから普及版へ」
◎開催日①:5月4日(水)20:00 〜
登壇者:野村幹太(写真家)、アレックス・マヨーリ(写真家・Andy Rocchelli Grant審査員長)、後藤由美(司会進行)
◎開催日②:5月5日(木)20:00 〜
登壇者:鈴木萌(写真家)、ポワンブフ小泉さゆり(Chose Communeディレクター)、後藤由美(司会進行)
◎会場:RPS京都分室パプロル
京都市上京区老松町603
または
京都市上京区老松町七本松通五辻上る603
で検索してください。
google mapへのリンクは
https://goo.gl/maps/xiFJCrikwkdLQazGA
最寄りのバス停:上七軒、または千本今出川
問い合わせ:paperoles@reminders-project.org
※こちらのイベントのオンラインによる配信は予定しておりません。
当日会場でお楽しみ下さい。事前のご予約は不要です。入場無料
トーク登壇者:
●5月4日「吉田寮学生寄宿舎史」
<野村幹太>
写真家。京都府生まれ。
同志社小劇場の一員として活動の際、吉田寮を知る。ビジュアルアーツ専門学校在学中に吉田寮の写真を撮り始める。その後、コマーシャルスタジオでのアシスタントを経て、東京を拠点に作品を製作、発表する。2020年に完成した写真集「吉田寮学生寄宿舎史」は同年、Luma Rencontres History Book Awards Arles(フランス)、2021年、Paris Photo-Aperture Foundation Photobook Awards(パリ/ニューヨーク)ショートリスト選出など多数受賞。CESURA(イタリア)の記念すべき第一回目のANDY ROCCHELLI GRANTを受賞し、普及版を出版に向けて準備中。
<アレックス・マヨーリ>
写真家・Andy Rocchelli Grant審査員長
1971年、イタリア生まれ。人間の条件や日常生活の中の劇場に焦点を当てた作品を発表している写真家。2015年にグッゲンハイム・フェローシップ、2017年にユージン・スミス助成金、2009年にゲッティ・イメージズ・グラント・フォー・エディトリアルフォトグラフィー、2003年にインフィニティ・アワード・フォー・フォトジャーナリズムなど多くの賞を受賞している。2001年よりマグナム・フォトのメンバーで、ハワード・グリーンバーグ・ギャラリーNYが代理人を務めている。
●5月5日「底翳 SOKOHI」
<鈴木萌>
本の表現の可能性を探りながら作品を制作するアーティスト。自らのアートブック制作の傍ら、写真家、版画家など様々なジャンルに渡る国内外のアーティストのアートブックのコンサルティング・デザイン・制作も手がける。2020年にRPSギャラリーのPhotobook As Objectワークショップを通して発展させたアーティストブック「底翳 SOKOHI」を刊行。同作品がKassel Dummy Award 2020, Fiebre Dummy Book Award, MACK First Book Award 2021などのファイナリストに選考された後、Luma Rencontres Dummy Book Award 2021を受賞。7月に普及版出版予定。
http://banyan-b-i.com
<ポワンブフ小泉さゆり>
Chose Communeディレクター
1987年生まれ。2014年に出版社Chose Communeをフランスマルセイユで立ち上げる。植田正治や古谷誠一らの作品を新しいコンセプトによって編集したアートブックや新進気鋭の作家とのアートブックを出版することなどで世界的に知られている。
https://chosecommune.com/