12/18 午後7時から鈴木萌写真展「底翳SOKOHI」関連イベント:オンライン座談会「〜見ることについて考える〜 緑内障に関わるそれぞれの視点から」
鈴木萌写真展「底翳 SOKOHI」の関連イベントとしてオンライン座談会「〜見ることについて考える〜 緑内障に関わるそれぞれの視点から」を開催いたします。写真展で表現した緑内障により見えにくくなる世界について、緑内障当事者・眼科医・アーティスト、の三者の切り口から考えていくオンライン座談会企画です。
作品の主題となった「緑内障」とはどんな病気なのか、当事者の大西友子さん、眼科医で視覚障害者の情報ケアにも携わる三宅琢さん、そして作品にする過程で当事者家族として体験してきた鈴木の視点から話します。またそこから、「見ること」「見えないこと」とはどういう意味なのか、という本質的な問いについて探っていく座談会を予定しています。
このオンライン座談会は、Reminders Photography StrongholdのFacebookページにてライブ配信します。また配信後、録画映像も同ページから閲覧していただくことが可能です。
日時
12月18日(金)19:00- 1〜1時間半程度を予定
公開サイト
https://www.facebook.com/Reminders.Photography.Stronghold
座談会参加者の紹介
【三宅琢】
1979年、愛知県生まれ。
2005年に東京医科大学、2012年に同大学眼科大学院卒業。
医学博士、日本眼科学会眼科専門医、産業医、公益法人ネクストビジョン理事
眼科医として、視覚障害者の新しい医療ケアとしてiPAd等の端末を用いた情報ケアの普及活動および実践医療を行い、産業医・労働衛生コンサルタントとして、多くの企業の職場環境に関するコンサルタント業務を行っている。
2017年12月開院の神戸アイセンター病院内のGood Design賞、IDEA賞等を受賞した「ビジョンパーク」のコンセプトデザインディレクターを務める等、医療、福祉、産業保健の領域を超えたディレクターとしても幅広く活動している。日テレSocialの体コンデショング動画の監修や日本の伝統美の価値を伝える動画チャンネルEdge of Japanの運営等、マルチメディアでの教育・啓蒙活動を行うマルチプレイヤー産業医。
【大西友子】
大阪府在住。角膜疾患による先天性緑内障。
左眼0.04の視力のみで幼少期から大学時代まで健常者と共に過ごす。
就職時に身体障害者手帳2級を取得。
7年間の市役所勤務を経て、現在、社会福祉協議会にて視覚障害ピアカウンセラーとして勤務。
2018年、緑内障インプラント術を受ける。
その直後、稀な炎症を発症したことにより、数回の手術を受けることに。
2019年秋に一連の手術終了。
病態は安定するものの、視力が段階的に低下、現在はほぼ光覚のみとなる。
リハビリテーションやさまざまな社会資源を利用し、家事や仕事をこなす日々。
子ども2人は独立し、現在は夫と2人暮らし。
関西を中心にした緑内障当事者グループ「グリーンズ」代表
【鈴木萌】
写真、イラスト、製本などを組み合わせながら表現するアーティスト。2019年より緑内障により視覚を失いつつある父が見る世界を表現するプロジェクト「底翳 SOKOHI」に取り組み、写真集として今年10月に刊行。