オンラインライブ配信イベント:1/25 午後9時〜:作家と写真集をレビューする日【ゲスト:ルーカス・バーク】

来る1月25日午後9時より、「作家と写真集をレビューする日」を開催することとなりました。
作家でありながら写真集出版社レーベル「Fraglich Publishing 」のディレクターでもあるルーカス・バーク
をお招きした、オンラインのライブ配信イベントになります。
コロナ禍でもとどまることを知らない制作意欲、2021年に最初に飛び込んできたこの素晴らしい刊行のお知らせ。今回はその最新作「ChongQing Souvenir – a little tale of revolution from 1967-1968.」について解説していただきます。ぜひご参加ください。
※本イベントはオンライン配信となり、Reminders Photography Stronghold 会場での参加設定はございません。予めご了承ください。

イベントの開催に併せ最新作「ChongQing Souvenir – a little tale of revolution from 1967-1968.」のお取り扱いをすることになりました。2月22日までの期間限定でご注文を受け付けます。
詳細はこちらをご覧ください。

ChongQing Souvenir – a little tale of revolution from 1967-1968 from Lukas Birk on Vimeo.

◉オンライントークイベント
日時:2019年1月25日(月)午後9時から(日本時間)
形式:Facebook経由オンライン配信、配信先のURL等は当日ご案内いたします。
イベントに関してのアップデートは随時、RPSのFacebookInstagramTwitter等でご確認下さい。
ゲスト:ルーカス・バーク(Lukas Birk)司会進行:後藤由美(RPSキュレーター)
※司会進行言語は英語になるため、進行しながら日本語通訳を入れての進行になります。
※参加申し込みは特に必要ありません。
※オンラインでのみの配信となり、会場での参加はできません。
当日、Reminders Photography Strongholdもクローズしておりますのでお気をつけください。

写真集「ChongQing Souvenir – a little tale of revolution from 1967-1968.」について

この本は、中国の重慶で行われた文化大革命の際に行われた恥辱の儀式を記録した未公開画像を収録したものである。1960年代後半の暴力的な時代に公然と処罰された反体制派、知識人、共産党反対派の人々が描かれている。このような記録は非常に珍しく、中国国内や国際的な議論の場に登場することはいまだかつてなかった。これらの記録をすることが許されたのは政府公認の写真家のみであり、個人が所蔵するアルバムではほとんど見つけることができない。そこで、同時期に記憶を保存するために多くの人々によって作られた中国のフォトアルバムとコラージュすることにした。この種のアルバムには、繁栄や社会の発展の思想が美しく描かれていることが多い。

収録されている画像は2015年に重慶でルーカス・バークが秘密裏に入手したものである。これらの画像をさらに解釈するため、英語と中国語でこの時代のごく基本的な紹介をして本を出版することにした。本書は事実を語るのではなく、暴力の非人間的なイメージを個人的な議論の場に持ち込む方法を提案している。

©︎Lukas Birk / ChongQing Souvenir – a little tale of revolution from 1967-1968.

©︎Lukas Birk / ChongQing Souvenir – a little tale of revolution from 1967-1968.

©︎Lukas Birk / ChongQing Souvenir – a little tale of revolution from 1967-1968.

©︎Lukas Birk / ChongQing Souvenir – a little tale of revolution from 1967-1968.

©︎Lukas Birk / ChongQing Souvenir – a little tale of revolution from 1967-1968.

©︎Lukas Birk / ChongQing Souvenir – a little tale of revolution from 1967-1968.


PROFILE | ルーカス・バーク(Lukas Birk)
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ルーカス・バークはオーストリア人写真家、ストーリーテラー、そして出版人。彼の広い領域に渡るプロジェクトは、映画、年代記、ブック、エキシビションになってきた。ルーカスの作品の多くは、彼のリサーチを通して収集されたり、あるいは彼自身の背景を掘り下げて集めたアーカイブ素材を使っている。彼の語りは、オルタナティブな物語の筋とフィクショナルな要素、また広く受け入れられている事実を作り上げることで記録された歴史に真正面から取り組んでいる。彼が作った「アーカイバル・アート作品」は組織的プロセスとの関わりはほどんど無く、その代わり個人的なストーリー、歴史の中における人々の場所が失われないようにしたいという願いを中心にしている。

ルーカスは、アフガン・ボックス・カメラ・プロジェクト、ジョグジャカルタのセウォン・アート・スペース、北京のオーストロ・シノ・アーツ・プログラムを共同設立し、また、ヤンゴンにおいて画期的な出版プログラムであるミャンマー・フォト・アーカイブを始動した。

彼の出版レーベルであるFraglich Publishingは、フォト・エスパーニャのベスト・ブック・オブ・ザ・イヤー賞等を受賞し、コンテンツが由来する、西洋を中心としたマーケット外のエリアにおいての本の流通に焦点をあてた本のプロデュースに焦点を当てている。

www.lukasbirk.com / www.fraglich.com / www.myanmarphotoarchive.org

プロフィール文日本語翻訳:奥山美由紀