トークイベント「千本ノックの夜」 第二夜:ダミーブック 12月3日午後8時から

 先日、満員御礼となったトークイベント「千本ノックの夜」第一夜の続編をいち早く企画しました!!第二夜のタイトルは「ダミーブック」。海外の写真作品を読み解くRPSウェブサイトのコラム「眼光紙背を磨く」で取り上げたイギリスの写真家ガレス・フィリップスの来日、入洛に合わせて開催します。今回はノックというよりもキャッチボールです。来場者の皆さまには、写真家との対話を楽しんでいただければと考えています。 

※本イベントは、3日午後7時から開催する野村幹太「吉田寮学生寄宿舎史」CESURA PUBLISH版刊行記念展のオープニングトークに引き続き行います。3日夜は二本立てのトークイベントとなります。

 取り上げるガレスの作品は「ザ アビズム(The Abysm)」。タイトルは深淵を意味し、命にかかわる病気を患った父親の身体的、精神的な旅を、息子である写真家が共に歩んで記録し、写真集を使った展示で表しています。

 トーク当日は、まずガレスが作品を紹介し、最新のダミーブックも皆さんに披露します。ダミーブックとは、限定版のアーティストブックや出版社から発売される写真集の制作に向け、写真家がさまざまなアイデアを入れて作る手製本のことです。その後、座談会のように皆さまそれぞれの作品の読解をご発言いただきます。作家からのフィードバックでさらに作品の本質にたどり着けるかもしれません。作家にとっても思いもよらない発見に繋がるかもしれません。彼の作品のタイトルのように写真の「Abysm(深淵)」に近づければと願っています。(※日英翻訳が付きます)

 当日は、写真展を開催中の野村やRPSパプロル分室長の松村もダミーブックを持ち寄り、来場者の皆さまが手に取ってご覧いただけます。

 このイベント「千本ノックの夜」は、海外の奥深い写真表現を日本の写真家や愛好家に広めたいと始めた企画です。写真や視覚素材を使って物語を伝えてみたいとお考えの方から、作家ではないけれど写真の読み解きの一つのあり方を知ってより鑑賞を楽しみたいという方まで、幅広く参加していただけたらと願っています。

◎日時:2022年12月3日(土)午後8時から
◎参加費無料 ※事前申し込み不要


※マスクの着用、手洗い、消毒等、感染拡大防止にご協力をお願いいたします。

※会場ではお手洗い(おトイレ)をお使い頂けません。予めご了承下さい。
◎会場:RPS京都分室パプロル
京都市上京区老松町603

地図:https://goo.gl/maps/1V5XyJ4kfuDk91F87

最寄りのバス停:上七軒、または千本今出川
問い合わせ:paperoles@reminders-project.org

当日までに読んでいただきたい記事は以下です。

ガレス・フィリップスのオフィシャルウェブサイト
https://garethphillipsphotography.com/The-Abysm

Bronwen Colquhounさんによる写真展のレビュー
https://photomonitor.co.uk/exhibition/the-abysm/

写真作品読解・眼光紙背を磨く #2 ガレス・フィリップス「ザ アビズム」
https://reminders-project.org/rps/gankoshihai2jp/

英語サイトは翻訳サービスを使えば、気軽に読めます。

ガレス・フィリップスのプロフィール
主に写真集、インスタレーションなどの媒体で活躍する写真家。展示会歴も長く、数々の賞を受賞し、国際的なコレクション収集が続いている。Reflexions Masterclassの卒業生であり、英国ウェールズを拠点に活動している。