第4回「写真家と写真集をレビューする日」ジェレミー・スティグテー

EVENT: 2/16 SAT – 写真集に関するイベント「PHOTOBOOK REVIEW WITH THE AUTHOR(写真家と写真集をレビューする日)」の第4回のお知らせです。今回取り上げる写真集は「Vivre / 生きる」著者であるオランダ人の写真家、ジェレミー・スティグテー(Jeremy Stigter)。

ジェレミー・スティグテーは1958年、オランダ生まれ。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで歴史を専攻。欧州大学院大学で政治学を学び、パリで勉強を続けた。80年代半ば東京に住んでいた頃から写真をはじめ、今やフランス、オランダ、イギリス、イタリア、スペイン、アメリカなどの雑誌や新聞の写真を撮っている。拠点はパリ。

「Vivre / 生きる」 スイユ出版
共著: ガン専門医フランソワ・ゴルドヴァセール
写真家ジェレミー・スティグテー
jeremyvivre

「Vivre/生きる」は、ガン専門医フランソワ・ゴルドヴァセールと写真家ジェレミー・スティグテーの出会いによって生まれた一冊である。

本作では、ガン患者とその近親者、看護人らのポートレイト写真と彼らの証言がクロスし、 ガンという病が彼らの存在にもたらす衝撃がいかなるものかを浮かび上がらせる。それは足 元から揺らぎ始める人生、死の恐怖といった現実。本作はまた、ガンに対する新たな見方を 読者に提供する。現代ではガンは慢性病でもありえるという事実、デイホスピタルのケア、 最新治療法について読者は知るだろう。

ジェレミー・スティグテーの人間愛にあふれる写真を通してガンをみつめるアプローチは、病の周辺には様々な不安や問題が存在するが、その中心にあるのは病人だという事実を再認 識する必要性を訴える。

写真家のカメラの前に立つことを承諾した彼らの誰もが、自分のインティメイトな感情、思い、不安をおしげもなく語り、そこには非常に繊細な感性や威厳がにじみでる。

共著者である医師の観察に基づく確信は、今回、彼らの証言によって揺るぎないものになった。「病気とは、患者にとっても治療側の人間にとっても、自分の中にある何かを理解する機 会なのだ。なぜなら病気は、ふだんとは違ったふうに現実を彩るものだからだ」。

jeremy

日時: 2013/2/16 (土) 16:00

場所: Reminders Photography Stronghold
参加費: 1,000円
(定員20名程度、RPSメンバー会員は無料)

司会: STRONGHOLD GALLERYキュレーター・後藤由美
ゲスト: ジェレミー・スティグテー(今回はご本人もスペースに実際にお越し頂くセッションになります)
※日英同時通訳あり、英語が苦手な方もお気軽にご参加下さい。
※ご家族、ご友人、近しい方ががんと闘っておられ、その方の写真を撮っている、撮っていたという方がいたら、是非、お写真をお持ちの上、ご参加下さい。ジェレミーさんとともに写真をみながら、お話しをシェアさせて頂けたらと思っています。

http://www.jeremystigter.com/

参加の申し込みはこちら

 

 

「写真家と写真集をレビューする日」アーカイブ
第二回: ドイツ人の写真家、ヴォルフガング・ベルウィンケル
第一回: アゼルバイジャンの写真家、レナ・エフェンディ