吉田亮人 写真展「The Dialogue of Two」会期中トークイベント「写真家と装丁家が語る夜」

11月5日から27日の期間、RPS京都分室パプロルにて開催中の吉田亮人写真展「The Dialogue of Two」にて会期中のトークイベントの開催が決定しましたので、お知らせいたします。

11月19日(土)19時より装丁家の矢萩多聞さんをお招きし、本展作家の吉田と対談イベントを行います。
同じ1980年生まれの吉田と矢萩氏はこれまで、一緒に本を作ったり、旅をしたり、取材をしたり、イベントを開いたりと、公私ともに非常に深い親交を続けてきました。
そんな2人は2016年5月に吉田の実家がある宮崎を旅します。
その時に2人は吉田の祖母の自宅を訪れました。
矢萩氏にとっては初めての対面となる吉田の祖母。
軽く挨拶を済ませると、祖母は「昨日、大輝が帰ってきた」と話し始めました。
この話は、今作「The Dialogue of Two」の軸となる話でもあり、祖母が生前繰り返し語っていた話でした。
その話を黙って聞いていた矢萩氏と吉田を前に祖母は涙を流していました。
それから約半年後の11月18日に祖母は逝ったのでした。
今回の対談イベントをする上で祖母の生前の姿と、何度も語って聞かせたあの話を聞いた一人として、矢萩氏をお招きし、本作について語りたいと思います。


吉田亮人 写真展「The Dialogue of Two」会期中トークイベント「写真家と装丁家が語る夜」

◎日時:2022年11月19日(土)午後7時から
◎参加費無料 ※事前申し込み不要
※マスクの着用、手洗い、消毒等、感染拡大防止にご協力をお願いいたします。
※会場ではお手洗い(おトイレ)をお使い頂けません。予めご了承下さい。
◎会場:RPS京都分室パプロル
京都市上京区老松町603
地図:https://goo.gl/maps/1V5XyJ4kfuDk91F87
最寄りのバス停:上七軒、または千本今出川
問い合わせ:paperoles@reminders-project.org

登壇者プロフィール:

Profile | 矢萩多聞
1980年横浜生まれ。9歳のとき、はじめてネパールを訪れてから、毎年インド・ネパールを旅する。中学1年生で学校を辞め、ペンによる細密画を描きはじめる。1995年から、南インドと日本を半年ごとに往復し暮らし、銀座、横浜などで個展を開催。2002年、対談本『インド・まるごと多聞典』(春風社)を刊行。この頃から本をデザインする仕事をはじめ、これまでに600冊を超える本をてがける。
2012年、京都に移住。2016年、デザイン事務所の屋号をAmbooksとし、リトルプレスの出版を開始。現在、インド、京都を行き来し、本づくりと画業、ワークショップなど多岐に渡って活動中。
著書に『本とはたらく』(河出書房新社)、『美しいってなんだろう?』(世界思想社)、『たもんのインドだもん』(ミシマ社)、『本の縁側』(春風社)、共著に『タラブックス』(玄光社)、『本を贈る』(三輪舎)などがある。


Profile | 吉田亮人

1980年宮崎県生まれ。京都市在住。滋賀大学教育学部卒業後、タイで日本語教師として1年間勤務。
帰国後小学校教員として6年間勤務。2010年より写真家として活動開始。
広告や雑誌を中心に活動しながら、「働く人」や「生と死」をテーマに作品制作を行い国内外で高く評価される。
写真集に「Brick Yard」「Tannery」(以上、私家版)、「THE ABSENCE OF TWO」(青幻舎・Editions Xavier Barral)などがある。
2021年、写真家としての10年間の活動を綴った書籍「しゃにむに写真家」(亜紀書房)を刊行。
日経ナショナルジオグラフィック写真賞2015・ピープル部門最優秀賞など受賞多数。