第22回グラント受賞作家アナ・ロレンテ写真展「Archives [0] ベル・エポック期:女性の犯罪化に関する断片的な調査」3/11-3/26

この度、第22回Reminders Photography Strongholdグラントを受賞したアナ・ロレンテによる写真展「Archives [0] ベル・エポック期:女性の犯罪化に関する断片的な調査」を開催いたします。2020年6月に申し込みが締め切られた第22回Reminders Photography Strongholdグラントではアナ・ロレンテの本作品が審査員である、ペギー・スー・アミソン、エリック・ブルーン、ジュゼッペ・オリヴェリオ、アレクサ・ベッカー、マイケル・ドーニー、サルヴァトーレ・ヴィタールの6名によって選ばれました。

会期中は作家本人も来日し、トークイベントや同タイトルの写真集の販売も予定されています。詳細は後日SNS等で発表いたしますのでぜひご期待ください。

会期中、皆様のお越しをお待ちしております。

©︎Ana Lorente /Archives [0] A fragmentary inquiry on female criminalization during the Belle Époque

 

レオノール、フェリサ、マリアナ、アンパロ、アントニア、ヴィクトリーナ、フランシスカ、エンリケタ、トマサ…、それは19世紀末から20世紀初頭のベル・エポック時代にスペインの新聞に載った女性たちの名前。彼女たちは、不服従、堕胎、売春、想定される出産、姦通、誘拐、魔術などの罪で告発され、その告発を裏付ける証拠を探すために、定期的に身体検査が行われた。警察署、自宅、刑務所の独房、死体安置所などで、警察官、鑑識、婦人科医、解剖学者が、女性犯罪者とされる人々の身体的な兆候を探した。

19世紀末『女性の問題』は科学、哲学、医学の議論の中心を占め、スペイン社会や家族の中で女性があるべき地位や、女性の権利と義務の定義に関心が向けられた。フェミニスト運動の高まりと女性の自立を擁護する思想の広がりに伴い、女性の役割に関する議論は活発になる。著しく反フェミニスト的な性格を持つ「証拠」に支えられた議論を再定義することに大きな関心が寄せられ、科学分野では、さまざまな科学的方法論によって定義された解剖学に基づき、女性の劣等性を謳う古典的考えが指示された。

この作品は、20世紀初頭に「身元確認」や「隔離システム」の名の下、告発された女性の物語を軸に語られる。報道機関や博物館の、いずれも過去を保存するための意味合いを持つアーカイブがリサーチのための重要な情報源となった。そこには空白と沈黙で作られたいくつもの物語が存在していると同時に、100年以上前に広まった、犯罪行為を特徴づける科学的・医学的言説の証拠が詰まっていた。

Archives [0] A fragmentary inquiry on female criminalization during the Belle Époqueはベル・エポック期における女性の犯罪化に関する断片的な調査であり、一人一人の女性の物語を通し、物語、現実、フィクションの間の、人間の本質の端緒が現れるような不穏な関係を探る作品である。我々が支配的な女性蔑視の思想によって、どのような影響を受けてきたかを、彼女たちの存在が映し出している。もし私が130年前に生きていたら、彼女たちのようになれただろうか……。

このプロジェクトは、以下の協力により実現しました。
オラビデ美術館(マドリッド)、科学・医学歴史研究所(バレンシア)、王立産婦人科学会(ロンドン)、犯罪人類学博物館(トリノ)、ハビエル・プエルタ解剖学博物館(マドリッド)、カタルーニャ医学史博物館、ホセ・マリア・アマット・アメール解剖学博物館(エルダ)、ペルケリア・ラフェル・パジェス博物館およびフレデリック・マレス博物館(バルセロナ)

アナ・ロレンテ


第22回RPSグラント受賞作家アナ・ロレンテ写真展「Archives [0] ベル・エポック期:女性の犯罪化に関する断片的な調査」

◎会期:2023年3月11日(土)〜3月26日(日)
午後1時〜午後7時(会期中無休)
※会期中の営業時間に変更が生じる可能性があります、その場合はSNS等で告知していきます。
◎オープニングレセプション:3月11日(土)午後7時〜
◎会場 Reminders Photography Strongholdギャラリー
東京都墨田区東向島2-38-5
◎入場料無料 / 事前予約不要
※コロナ感染症に対する日本の水際対策等に変化が生じ、作家が来日できない等、不測の事態が発生した場合は、開催が延期となる場合がありますのでご了承ください。

RPSグラントについて
RPS に企画展を提案して頂き、 RPS 審査委員会の審査を通過された方に、RPS ギャラリースペースを5 日以上(最高20 日まで) 無償でご利用いただけます。
対象: 写真家、キュレーター、ギャラリスト、ほか。

写真展の最新情報についてはこちらのFacebookイベントページにて随時更新しておりますのでご覧ください。

©︎Ana Lorente /Archives [0] A fragmentary inquiry on female criminalization during the Belle Époque

©︎Ana Lorente /Archives [0] A fragmentary inquiry on female criminalization during the Belle Époque

©︎Ana Lorente /Archives [0] A fragmentary inquiry on female criminalization during the Belle Époque

©︎Ana Lorente /Archives [0] A fragmentary inquiry on female criminalization during the Belle Époque

©︎Ana Lorente /Archives [0] A fragmentary inquiry on female criminalization during the Belle Époque

©︎Ana Lorente /Archives [0] A fragmentary inquiry on female criminalization during the Belle Époque

©︎Ana Lorente /Archives [0] A fragmentary inquiry on female criminalization during the Belle Époque

©︎Ana Lorente /Archives [0] A fragmentary inquiry on female criminalization during the Belle Époque

©︎Ana Lorente /Archives [0] A fragmentary inquiry on female criminalization during the Belle Époque

©︎Ana Lorente /Archives [0] A fragmentary inquiry on female criminalization during the Belle Époque

©︎Ana Lorente /Archives [0] A fragmentary inquiry on female criminalization during the Belle Époque

©︎Ana Lorente

プロフィール | アナ・ロレンテ
写真家、研究者、教師、ビジュアルアーティスト。
バルセロナ生まれ。美術史と写真史を学んだ後、西アフリカ、パレスチナ、バルカン半島の社会問題に焦点を当てたドキュメンタリー写真を研究。Le Monde Diplomatique(スペイン語版)などの様々な組織やメディアと共同で数年間制作してきた。
写真とアーカイブ資料に基づいた芸術的実践を通して、ミソジニー、歴史、過去の構築に関連する問題を探求する博士論文を作成中。ここ数年は、女性に対する権威と服従の関係が、過去どのように構築されたのか特定の物語を通してリサーチを続けている。
Archives [0]とLa buena esposaは、2018年のDOCfield Photobook Dummy Award Fundació Banc Sabadell、DOCfield Photobook Dummy Awardでショートリストに選出された。