実験的ワークショップアトラスラボ「ソーシャルポートレイト」定員に達しましたので受付終了しました。
実験的ワークショップアトラスラボ「ソーシャルポートレイト」定員に達しましたので受付終了しました。
RPSでは自分の写真の本質と向き合い、あらたな写真表現への挑戦を試みる実験的なワークショップ「アトラスラボ」をテーマを決め不定期で開催しています。
今回はRPSのグラント受賞者で2020年3月に写真展「MOTHER OF CHOICE」の開催が予定されているスウェーデンの写真家ルル・ダアキを講師に迎え3月に4日間のワークショップを開催します。
このワークショップでは主な写真表現として「ポートレイト」を取り上げます。
直接的、間接的でも何らかの社会的な問題意識や定義へと繋がるものを題材とし、人を撮ることのみにとらわれないポートレイトの表現概念を独自の解釈で定義し作品制作を試みます。最終的には一つの写真作品としてポートフォリオを作成することを目指します。
講師ルル・ダアキのプロジェクトの一つ中東や紛争地の現代を生きる若者の希望と夢をアラブの春にからめて撮影した「Make a Wish」は2017年のCortona on the Moveフォトフェスティバル(コルトーナ、イタリア)においてダミーブック賞を受賞、2018年には同フェスティバルから「They call us dreamers but we’re the ones who don’t sleep」として出版しています。また、RPSグラントを受賞した「MOTHER OF CHOICE」ではスウェーデン政府の出した新しい声明「未来の家族」を通して個人主義と独立の重要性を明確にすべく、このテーマに関わる個人を通して社会現象の提示を試みています。
このラボでは参加者全員でブレインストーミングを行い、それぞれがテーマを決め、リサーチ、イメージの収集、撮影をしたのち、編集や構成などを通していかに人に届けるか、最終形を意識し講師とともに模索しながら作品制作をしていきます。
以前から取り組んでいるプロジェクトをこのワークショップ用にあらためて計画し直してみるというのもおススメです。実験的ワークショップの成果により、独自表現の可能性を導き出し、新しい表現と見せ方の気づきをそのプロジェクトの中で実践してみることを目的としています。作品にたどり着くまでの試行錯誤と、そのプロジェクトに一番適した作品のあり方を考え見極めていくことを目指します。この過程に丁寧に取り組むことで、作品が自分自身のなかでより明確化されていきます。
本アトラスラボワークショップは書類による選考でなく先着順で参加が決定していきますので、RPSのワークショップに関心があった方で今回のテーマにあった作品をお持ちの方、入門編として参加されるのもいいかもしれません。
[日程]2020年3月7日(土)、8日(日)、28日(土)、29日(日)
※のべ4日間2週末で行うワークショップです。また、参加者との相談の結果、以上の4日以外にも中間報告的な日程を組む予定がございます。
重要:全日程参加可能であることを前提にお申し込みください。
[時間]10:00〜19:00
※進行次第で開催時間が変更になる可能性がございます。詳細な日程は後日ご連絡差し上げます。
[会場]Reminders Photography Stronghold
東京都墨田区東向島2-38-5
(および課外授業の可能性があります。)
[費用]38,500円、RPS会員33,000円
※消費税を含む費用となります
[定員]10名程度
※定員に達した時点で締め切ります。
[問い合わせ]
Workshop@reminders-project.org
[講師]ルル・ダアキ (写真家)、後藤由美(RPSキュレーター)
※最終的な作品編集、制作時に各自パソコンを持ち込んで作業が出来ること、画像や編集に関するアプリケーションがワークショップ期間中に使えることを確実にして下さい。但し、参加者それぞれの作品の方向性次第で必要がなく使わない可能性もあります。
※また、今回は先着順の参加決定となりますため、くれぐれもワークショップの開催日を申し込み前に必ず確認し、全ての日程に問題なく参加出来ることを確認の上、参加申し込みをお願いいたします。
応募締め切り:定員に達しましたので受付終了しました。
第19回RPSグラント受賞作品「MOTHER OF CHOICE」より
作品「They call us dreamers but we’re the ones who don’t sleep」より
ルル・ダアキは、スウェーデンの海辺で生まれ育った写真家。ローマのISFCIの写真科を卒業し、その後はヨーロッパ各地、北米、日本、中東に在住しながら製作をしている。
ダアキは写真家として、住んでいる社会によってどう人間が影響を受けるか、境界線/国境と自由の与える影響に関心を持っている。
コミッションによる撮影のほか、ダアキは長期のプロジェクトに取り組み、展示や出版を通して発表している。プロジェクトの一つである「Make a Wish」は2017年のCortona on the Moveフォトフェスティバル(コルトーナ、イタリア)においてダミーブック賞を受賞、2018年には同フェスティバルから「They call us dreamers but we’re the ones who don’t sleep」として出版された。
ダアキは写真家になる前は歌手活動をしていた。スウェーデン語、英語、イタリア語、フランス語に精通しているほか、ドイツ語とヘブライ語も話す。
2010年〜2015年は中東を拠点としており、現在は在住しているアテネから世界各国にアサインメントおよび個人のプロジェクトのために旅をしている。