ウォールグラント受賞者発表 | ダイアナ・マルコシアン

第一回ウォールグラント受賞者の選考が行われ、アルメニア人ドキュメンタリー写真家のダイアナ・マルコシアン(Diana Markosian)の受賞が決定しました!

©DIANA MARKOSIAN / REPORTAGE BY GETTY IMAGES EMERGING TALENT

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2012年冬期(12月15日締め切り)に受け取った70を超える応募資料から、4人のグラント審査員Svetlana Bachevanova、 Marc Prüst、 Manik Katyal 、Eliseo Barbàraが選出、審査員からのコメントは後日掲載予定です。

彼女のプロジェクト、「Goodby My Chechnya」は、ただ婚前交渉を持ったという噂が殺されてしまうに十分な理由となる、チェチェンの若い女性たちについて。近年チェチェンでは、イスラム教の復権に伴い、政府はどの村にもモスクを建設してきました。このプロジェクトでは、2度の戦争を目撃し、近年急激にムスリム国家として再定義しつつあるチェチェンの若いムスリムの女性たちの人生を記録しています。

©DIANA MARKOSIAN / REPORTAGE BY GETTY IMAGES EMERGING TALENT

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写真展は東京のRPSギャラリーにて2013年4月中旬から開催予定です。詳細は後日発表します。


Goodbye My Chechnya

チェチェンの若い女性にとって、最も純粋な行為が法を犯すことを意味することがある。
チェチェンの女性は喫煙で逮捕され得るが、婚前交渉を持つことは名誉殺人に帰することがある。異を唱えた勇気ある数少ないの女性たちは、チェチェン政府のターゲットとなってしまう。
20年近くも続いた戦争と70年もの宗教を一切否定したソビエト支配の後、現代のチェチェンはイスラムの復権が進んでいる。チェチェン政府は各村にモスクを建設し、公立の学校に礼拝室を設け、男性にも女性にもより厳格なイスラム教の服装をすることを強制している。
このプロジェクトは、2度の戦争の恐怖を目撃し、ムスリム国家として近年急激に再定義しつつあるチェチェンの若いムスリムの女性たちの生を記録するものだ。

プロフィール
ダイアナ・マルコシアン バイオ
ドキュメンタリー写真家、ライター。
これまでにロシア領北コーカサス山脈、タジキスタンのシルクロード、アフガニスタン東北のワハン回廊などで取材。
彼女の写真や記事はThe New York Times、The Sunday Times Magazine、Foreign Policy、Foto8、Time.com、The London Times、Boston Globe、Human Rights Watch、Amnesty Internationalその他にて掲載されている。コロンビア大学ジャーナリズム大学院に於いて修士課程を修了している。
http://www.dianamarkosian.com/