【参加者募集】アトラスラボ・マスタークラス「物語が本になるとき」|講師:BLOW UP PRESS+後藤由美|応募締切:2026年9月15日(火)23:59

2024年に開催した【出版社と物語を形にする写真出版の現在について語る日】ゲスト:グジェゴシュ・コスマラ+アネタ・コワルチク(BLOW UP PRESS)にて。

Reminders Photography Strongholdでは、ポーランド・ワルシャワを拠点とする独立系出版社BLOW UP PRESSを迎え、京都と東京の2会場でATLAS LAB Masterclassを開催します。

本マスタークラスでは、参加者が現在取り組んでいる、写真をはじめとする視覚表現やビジュアル・ストーリーテリングを用いたプロジェクトを持ち寄り、それぞれの作品の中心にある物語を、編集、デザイン、出版という複数の視点から捉え直します。

そのプロジェクトは何を伝えようとしているのか。誰の視点から語られ、なぜ本という形式を必要としているのか。写真、文章、資料、アーカイブ、ドローイングなどをどのように組み合わせれば、その物語はより明確に、深く、他者へ届くものになるのかを検討します。

BLOW UP PRESSのモットーである「When the story matters」を出発点に、同出版社が実践してきた物語を重視する編集、内容から導かれるブックデザイン、独立系出版社としての視点と、RPSが長期的に取り組んできたプロジェクト開発、編集、表象の倫理、写真集制作の経験を交差させます。

講師は、BLOW UP PRESSのグジェゴシュ・コスマラとアネタ・コヴァルチク、RPSキュレーターの後藤由美です。

京都、東京ともに、前半3日間、自習・制作期間3日間、後半3日間の構成で実施し、後半終了翌日の日曜日には一般公開のプレゼンテーションを開催します。


ATLAS LAB Masterclassについて

ATLAS LABは、Reminders Photography Strongholdが、写真や本に限らず、さまざまな専門領域から講師を迎えて実施する実験的なワークショップシリーズです。

RPSではこれまで、PHOTOBOOK AS OBJECTやPHOTOBOOK MASTERCLASSを通して、写真、文章、アーカイブ、手紙、映像、オブジェクトなどを横断しながら、作家の問いを一冊の本として立ち上げる試みを続けてきました。

今回のBLOW UP PRESSとのマスタークラスでは、参加者は現在の作品やダミーを必要に応じて一度解体し、物語の核、作者の立場、編集、シークエンス、テキスト、素材、デザイン、造本を再検討します。出版社、編集者、デザイナーがどのような観点からプロジェクトを読み、その可能性や課題を捉えるのかを学びながら、自分の作品に必要な構造と次の制作課題を考えます。

こうした試行錯誤を重ねながら、最終的にはダミーブック、あるいはその核となる試作を形にしていきます。期間内に完成形へ到達することだけを目標とするのではなく、検討の過程を手に取れる形で残し、その後の制作へつながる具体的な手がかりを得ることを目指します。

なお、2014年から毎年開催している写真集制作ワークショップ「PHOTOBOOK AS OBJECT」は、2027年度も引き続きヤン・ロッセールと後藤由美が指導を担当し、2027年秋以降の開催を予定しています。日程が確定次第、詳細をお知らせします。


本マスタークラスと出版について

本マスタークラスは、BLOW UP PRESSから出版する作家や作品を選出するためのものではありません。また、参加によってBLOW UP PRESSからの出版が保証されるものでもありません。

出版社、編集者、デザイナーの視点を通して、自分の物語がどのような本になり得るのか、現段階で何が不足しているのか、本として社会へ送り出すためにどのような責任と準備が必要なのかを検証する場です。


講師

 ● グジェゴシュ・コスマラ(BLOW UP PRESS)
 ● アネタ・コヴァルチク(BLOW UP PRESS)
 ● 後藤由美(Reminders Photography Stronghold)


開催日程と会場

京都と東京では、基本的に同じ枠組みのプログラムを実施します。応募時に参加を希望する会場を選択してください。どちらの会場でも参加可能な場合は、その旨を応募フォームで選択してください。


【京都会場】
前半3日間
2027年2月5日(金)〜 7日(日)

自習・制作期間
2月8日(月)〜 10日(水)

後半3日間
2月11日(木)〜 13日(土)

公開プレゼンテーション
2月14日(日)

会場
RPS京都分室パプロル
京都市上京区老松町603


【東京会場】
前半3日間
2027年2月19日(金)〜 21日(日)

自習・制作期間
2月22日(月)〜 24日(水)

後半3日間
2月25日(木)〜 27日(土)

公開プレゼンテーション
2月28日(日)

会場
Reminders Photography Stronghold
東京都墨田区東向島2-38-5


※各日の開始・終了時刻など、詳細なスケジュールは参加確定者にお知らせします。
※全日程および公開プレゼンテーションへの参加を前提としてご応募ください。


プログラム概要

前半3日間では、講師による事例紹介、参加者によるプロジェクトプレゼンテーション、グループでの編集とディスカッション、個別のフィードバックを行います。

参加者は、物語の核、作者の立場、社会的・歴史的背景、編集、シークエンス、テキストや資料の役割などを検討し、自習・制作期間に取り組む課題と方向性を定めます。

3日間の自習・制作期間には、前半の議論をもとに、各自で写真や資料の再編集、複数の構成案の検討、ラフなダミーやプロトタイプの制作などを進めます。

後半3日間では、再構成したプロジェクトをあらためて提示し、物語とデザイン、素材、フォーマットの関係を検証します。出版社、編集者、デザイナー、キュレーターという異なる立場からフィードバックを受けながら、作品の現在地と今後取り組むべき課題を整理します。

最終日翌日には、参加者による公開プレゼンテーションを行います。

※実際のプログラムは、参加するプロジェクトの内容や進行状況に応じて柔軟に変更する場合があります。詳細な進行内容は参加確定者にお知らせします。


【対象】

 ● 写真を含む視覚表現や、ビジュアルストーリーテリングによる長期プロジェクトに取り組んでいる方
 ● 写真集またはアーティストブックとしての展開を検討している方
 ● 写真だけでなく、文章、資料、アーカイブ、ドローイング、映像などを扱っている方
 ● 既存の編集やダミーを批評的に見直す意思がある方
 ● 異なる意見を受け止めながら、自分自身の判断で作品を発展させられる方

完成したダミーブックの有無は問いません。ただし、アイデアだけの段階ではなく、すでに一定量の写真や資料があり、具体的なプロジェクトとして発展させていることを条件とします。

経験年数、年齢、国籍は問いません。


募集人数

各会場8〜10名程度

※応募者多数の場合は、提出された応募資料をもとに、選考を行う場合があります。
※応募者数にかかわらず、締切前に募集を終了することはありません。


参加費

税込99,000円

※印刷、製本、用紙、その他の制作にかかる実費は参加費に含まれません。
※会場までの交通費、宿泊費、食費などは各自でご負担ください。
※選出後、指定された期日までに参加費をお支払いください。入金の確認をもって参加確定となります。
※支払い方法およびキャンセル規定は、選出された方にご案内します。


使用言語

ワークショップは主に英語で行います。

英語での流暢な会話力を必須とはしませんが、クラス全体の発言に逐次通訳を付けることは、現在では大変難しくなっています。

参加者には、必要に応じて各自のスマートフォン、パソコン、翻訳・通訳アプリなどを活用し、クラス全体の進行を妨げることなく、異なる言語や背景を持つ講師、参加者との対話に取り組んでいただきます。

言語の違いを受け身で通訳に委ねるのではなく、それぞれが利用できる手段を積極的に活用しながら参加する姿勢が求められます。

例年、英語を話すことが難しい参加者も多数参加していますが、各自が翻訳・通訳アプリなどを活用することで、実際に対話と制作を進めながらワークショップに参加することが可能となっています。


応募方法

応募に必要な情報および提出資料については、応募フォームをご確認ください。

応募フォーム:https://forms.gle/kiu6Dxpji15A3XDH6


応募フォームから正常に送信できないなど、応募手続き上の問題がある場合に限り、下記メールアドレスへご連絡ください。

お問い合わせ先
ATLAS LAB MASTERCLASS/Reminders Photography Stronghold
atlas-lab@reminders-project.org

※お問い合わせの際は、件名に「ATLAS LAB MASTERCLASS 応募フォームについて」とご記載ください。
※お問い合わせの前に、募集要項および応募フォームを必ずご確認ください。すでに記載されている事項については、原則として個別に回答いたしません。
※有効期限のあるファイル転送サービスは使用しないでください。
※提出資料が不足している場合、選考対象外となることがあります。


応募締切・結果通知

応募締切:2026年9月15日(火)23:59(日本時間)

選考結果通知:2026年9月20日(日)まで

参加費支払期限:2026年9月30日(水)

※選考結果に関する個別のお問い合わせにはお答えできません。
※選出された方には、参加費の支払い方法をメールでお知らせします。期限までの入金確認をもって参加確定となります。
※持参物、各日の時間などは、参加確定者にメールでお知らせします。 

2024年に開催した【出版社と物語を形にする写真出版の現在について語る日】ゲスト:グジェゴシュ・コスマラ+アネタ・コワルチク(BLOW UP PRESS)にて。

2024年に開催した【出版社と物語を形にする写真出版の現在について語る日】ゲスト:グジェゴシュ・コスマラ+アネタ・コワルチク(BLOW UP PRESS)にて。

2024年に開催した【出版社と物語を形にする写真出版の現在について語る日】ゲスト:グジェゴシュ・コスマラ+アネタ・コワルチク(BLOW UP PRESS)にて。

Arles Books Fair 2026のBLOW UP PRESSブースにて。BLOW UP PRESSのグジェゴシュ・コスマラ、アネタ・コヴァルチック、そして作家ナタリア・ドラチンスカヤ。中央には、LUMA Rencontres Dummy Book Awardの受賞を経て刊行されたBLOW UP PRESS版『BINOM』。


BLOW UP PRESS

BLOW UP PRESSは、2012年にポーランド・ワルシャワで設立された独立系出版社です。

「When the story matters」をモットーに、現代社会と人間の経験がもつ複雑さに向き合う写真集やアーティストブックをはじめ、ビジュアル・ストーリーテリングを軸としたさまざまな出版物を刊行しています。視覚的な美しさだけではなく、作品が内包する物語と、その物語をどのような本の構造によって読者へ届けるかを重視しています。

新進作家から国際的に活動する作家まで、世界各地の写真家やアーティストと協働し、出版物は数多くの国際的なブックアワード、デザイン賞で評価されています。

2020年からは、重要な主題を写真集として社会へ伝えることを目的としたBUP Book Awardを開催しています。RPSキュレーターの後藤由美も、同賞の審査員を務めてきました。


講師プロフィール

グジェゴシュ・コスマラ
BLOW UP PRESSの創設者。出版社の活動全体を担い、国際的なブックフェア、写真祭、ポートフォリオレビューなどに参加しています。出版プロジェクトでは、作品のコンセプト、編集、シークエンス、テキストに関わり、作家とともに物語の核を見出しながら、出版物として社会へ送り出すための方向性を構築しています。

アネタ・コヴァルチク
BLOW UP PRESSの出版物を手がけるブックデザイナー。写真、文章、資料、アーカイブなど、作品を構成する異なる要素を読み解き、それぞれの物語から必然的に導かれる本の構造を追求しています。手がけた出版物は、ポーランド国内外のブックデザイン賞、写真集賞で高く評価されています。

後藤由美
独立系キュレーター。Reminders Photography StrongholdおよびRPS京都分室パプロルの共同設立者、共同ディレクター。紛争、社会問題、人権、女性をめぐる問題など、社会的・歴史的背景に根ざした長期写真プロジェクトに関わり、キュレーション、編集、出版、メンタリングを行っています。作家の個人的な経験と社会との接点を見出し、写真、文章、資料、アーカイブなどを横断しながら、作品と写真集の構造を発展させる協働に取り組んでいます。