「心の糸 – 新聞ならではの性質を生かした紙面の動き」(松村和彦との最近のやりとりから、展示会場で配布されている写真新聞について)
そして、いよいよ本当に本日が最終日!京都グラフィーメインプログラム松村和彦「心の糸」展。
京都グラフィーメインプログラム松村和彦「心の糸」展で配布されている新聞は無料です。この展示会場だけでは伝えきれなかった日本の認知症50年の歩みを理解していただくのが最大の目的です。その目的を果たすために、新聞の表紙それぞれに込めた仕掛けに是非気づいていただきたいと思っています。24ページで50年を経過するという試みになっています。日本語タイトルの左上にある寂しげな女性の後ろ姿。この写真が掲載されている新聞記事(1972年発行)を見せてもらったときに、一気にイメージが広がりました。今でも誰が撮影した写真なのかが知りたくてたまりません。そして、新聞が当時伝えていた今では使われなくなった言葉。中ページにも新聞ならではの性質を生かした紙面の動きで見え方が工夫されています。新聞を開いて見ていく方向で日本語、英語のバイリンガルで読めるようにもなっています。この新聞についてだけでも、語りたいことが山程あります。関わってくださってるたくさんの人々の顔を思い浮かべながら、この投稿を書いています。
会場で展示を見られたら、新聞も手にとってお帰り下さい。