Tuomas Korpijaakko インタビュー

bdpからあらたな記事が届きました。Tuomas Korpijaakkoのインタビュー記事です。彼はICP, MFAコース卒業生でブックダミープレス講師ビクター・シラの教え子の一人でNYで若手アーティストとして活躍しています。

Tuomas Korpijaakkoインタビュー

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ブックダミープレスを運営する上での利点の一つとして新しいアーティストを発掘しサポート出来るという点があります。彼らは日常生活の中で疑問をつつき出し、向き合い、変化し、進化していく事でアートを作り本という表現方法で私達に発信してくれます。

トーマス・コルピヤッコもその内の一人です。彼の作る本には何か特別なハーモニーがあります。見るものを誘惑したり裏切ったり、汚したりする要素は一つもなく、透明感のある彼の感性は漂うように私達の心を整えてくれます。今回はそんな彼のインタビューと作品をご紹介出来てとても光栄に思います。

 

bdp:トーマスにとってのスタジオ/アトリエとは何ですか
TK: 僕にとってスタジオは社会や家族、仕事、家などとの関係で払拭されなかったモノやコトを磨いたり追い払ったりする場所ですね。もちろんそれら全てが出会うところでもあります。

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bdp: なぜ本を作るのですか
TK: 本を作る事で普段だったら制約してしまいがちなアイディアやコラボレーションに対してオープンなスタンスでいられるからです。今までほとんど全て自費出版してきましたがそれをする事で自分に返ってくるものも多いし、僕にはこの表現方法が合っているのだと思います。

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 bdp: トーマスの作品たちに共通する事は何ですか
TK: 僕の本はそれぞれが他のアーティストと作品を交換する際に交わした会話の延長だったり、作品を創っていく上で溜まってしまったアイディアの廃棄物のような ものから出来ています。自分が正しいと思った考えからときどき離れてそこに疑問を持ち、新たな軌跡を見つけていくところが僕の作品に共通する事だと思います。

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 bdp: 本作りをしている時どのタイミングで完成だと決めますか。
TK: 本がだいたい形になるとしばらく放っておいてたまに人に見てもらいます。意図するものがちゃんと伝わっているか意見を聞いたりします。僕にとって出来上 がった本というのは、そのコンセプトとデザインが決まってもなお程良く未解決な何かが残っていていつでも戻って疑問を投げかけられる状態のものを言いま す。「完成」の一歩手前で抑えておく事で新しいアイディアが生まれるスペースを残しているのかもしれません。

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トーマスのウェブサイトはコチラ→http://www.tuomaskorpijaakko.info/http://www.tuomaskorpijaakko.info/

トーマスの作った本はbdp ブックストアからお買い求め頂けます。

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