ノエル・ボウラー写真展『Union』1/20~ 1/28まで
©Noel Bowler / Union
2018年度、第一弾の写真展はノエル・ボウラーの「Union」。
今回のRPSでの展示案は彼が収集してきた労働者組合の会員証や小冊子などを中心に彼が撮影してきた14カ国の労働者組合のオフィス会議室などを含めてご覧頂く内容になります。
本人も来日して、充実した展示期間にしていきたいと思います。皆様のお越しをお待ちしております。
◎日時:2018年1月20日(土)~ 2018年1月28日(日)
期間中は無休午後1時から午後7時まで、入場無料
※オープニング当日1月20日(土)のみ午後6時オープンとなります。
◎イベント:オープニングレセプション・アーティストトーク
日時:2018年1月20日(土)午後6時から
開催場所:Reminders Photography Stronghold Gallery
住所:東京都墨田区東向島2-38-5
東武スカイツリーライン曳舟駅より徒歩6分・京成曳舟駅より徒歩5分
皆様のお越しをお待ちしております。
※期間中にお取り扱い予定の写真集販売に関するご案内は間もなく告知させて頂きます。
©Noel Bowler / Union
「Union」
ノエル・ボウラーの大規模なプロジェクト「Union」は、組織的労働の空間を取り上げている。5年以上を費やして撮影された、14カ国の労働組合のオフィスと会議室は、多くの人びとへ影響を与える決断や政策が決定される場所を垣間見せてくれる。
労働者を代表するという労働組合の役割は、数十年前と比較すると大きくはないかもしれない。しかし今、組合が世界中の多くの人びとの生活に関わる度合いはかつてないほど大きい。立法の歴史的変化と新自由主義に突き動かされた業務は、現代の政治的、経済的な不透明感により悪化され、労働者たちに不安定な状態をもたらしている。ボウラーのタイムリーな作品は、我々の世界を形作る政治勢力の現在の考察の一部であり、社会空間の組織を通して反映されている。
そのほとんどが無人のこれらの内部空間は、静かに暴露している。シンプルながらも機能的なスペースを持つ組織もあれば、コーポレーパワーの重役会議室を思わせるスペースなど、物事の確立された秩序の中に根付いている状態を自信たっぷりに示す組織もある。
「ボウラーの静かで確固とした作品をじっくりと観るのは心づよい。これらの息の長い労働の価値と豊かさを認め、また困難な時代を渡って行くための鋭い知性と力強さが今も存在するということを理解できるからだ。」(ケン・グラント、作家、写真家)
作家について:
ノエル・ボウラー(写真家、教育者、1978年アイルランド生まれ)。ウェールズ大学ニューポート校でBA(ドキュメンタリーフォト専攻)、アルスター大学(ベルファスト)でMFAを取得。彼の作品は、ニューヨーク・フォトフェスティバル、アルル国際写真祭など国際的に展示されたほか、最近ではギャラリー・オブ・フォトグラフィー(アイルランド)、インプレッションズ・ギャラリー(イギリス)で個展が開催された。ボウラーは2011年度のドイツ証券取引所写真賞、2012年および2015年度のプリピクテ国際写真賞にノミネートされた。ボウラーは現在サフォーク大学で写真の講師を勤めている。
日本語訳文責:奥山美由紀(写真家)
©Noel Bowler / Union
©Noel Bowler / Union
©Noel Bowler / Union