2013年度のニュースプリント・アワード審査結果発表+ゲスト審査員総評
2013年度のニュースプリント・アワードの審査を先日終えました。第一回目の受賞者はブラジルの写真家DAFNE CAPELLA、サンタ・ルシアの精神病院の患者たちと医療従事者、訪問者のポートレイトでまとめられた作品です。
これから、このプロジェクトはニューヨークのbookdummypressのコンサルティングを受けて、入稿準備を進めて行きます。写真新聞刊行を記念して9月にうちのギャラリーにて写真展を開催します。楽しみにしていて下さいね。
またファイナリストはLydia MoyerとTory WrightによるコラボレーションプロジェクトチームHatefulのHateful(英語ページ)とトルコの写真家Kursat BayhanのAWAY FROM HOME(英語ページ)の二名。
この3名の作品は6月にマレーシアのペナンで開催されるOBSCURA国際写真祭にて紹介されることになっています。
今回、ゲスト審査員をお願いしたVICE Magazine Japanの小菅智和さんから第一回のニュースプリント・アワード賞への総評を頂いたのでご紹介いたします。
不思議なものです。世界的に見ても表裏の顔が異なることで知られる日本人の豊かで皮肉な精神は、どこに行ってしまったんでしょう? 想像力やユーモアは一体どこに消えたんでしょう? 写真で逃避行を見せられるのが最も苦痛です。写真表現を全身全霊で楽しんで下さい。今回は、写真らしさ、ユーモア、想像力、インタラクティビティの4点を評価しました。もっと、言葉にならない、評価すらできない写真が見たいです。第1回の時点で世界各国から作品が集まりました。これはいまだ鎖国が続く日本において重要なことです。そのなかにおいて、さらに日本人に挑戦して頂きたい。糞真面目さだけが取り柄じゃないはず。日本人の湿っぽい多面性を晒して下さい。理屈云々以前に、私は写真に感動したいです。
△まで、小菅さん総評。
日本からも沢山のご応募を頂き、心より感謝いたします。ありがとうございました。今後も毎年続けていける賞に育てていきます。応募して下さったみなさま、これを機会にさらにアイデアを発展させ、次回作がさらにパワーアップしたものになるよう、挑戦を続けて行って下さい。拝見するのを楽しみにしています。これが刺激となって、自分も考えてみようかなと思われた方、次回、是非ともご応募下さい。
これからの数ヶ月間、Dafne Capellaのニュースプリント制作と写真展の準備について随時ご報告さし上げます。