[売り切れました] 木村肇手製写真集「In search of lost memories」ご予約受付中!
RPS3周年にあたる11月3日から木村肇写真展「In search of lost memories」を開催致します。本企画展では作家による手製本が33部制作されます。ご予約を受け付けております。
売り切れました。
◎In search of lost memories
◎33部(署名、エディション入り)
#1-11, #12-22, #23-33、それぞれA4サイズのプリント付き(署名、エディション付き、ご予約の確定時に自動的にエディションが振り当てられますので、ご希望の数字を受け付けることはしておりません。)
◎216ページ、A6サイズ、 20cm x 14cm x 2.7cm(うち55ページにこの本の重要な要素を担う木村肇の自伝的記録が綴られています。)
◎価格:15,000円(ゆうめーる送料:500円、ギャラリーでの受け取りの方は送料が無料になります。)
※本写真集はご予約を受け付け代金を頂いた方のみご注文を確定とさせて頂き、本のお届けは写真展オープン後11月3日以降から順次させて頂きます。
HAJIME KIMURA HANDMADE PHOTOBOOK “IN SEARCH OF MEMORIES” TO PRE ORDER! from REMINDERS PHOTOGRAPHY STRONGHOLD on Vimeo.
ご予約ご希望の方はメールかギャラリーにてお申し込み下さい。
ご注文時のメール件名に必ず、「In search of lost memories」予約希望とお書き下さい。
①お名前②住所(必ず〒番号を入れて下さい)③電話番号④Eメールアドレス⑤ギャラリーで受け取りを希望の方はお知らせ下さい。とくにない場合は発送扱いとさせて頂きます。⑥言語の選択:日本語か英語かを明記してください、特に明記がない場合は自動的に日本語で受け付けさせて頂きますのでご注意下さい。
ご予約はstronghold@reminders-project.orgで受け付けます。
写真、文、製本:© 木村肇
コンセプト、ストーリーライン、アートディレクション:後藤由美(RPS)
翻訳、校正:アリシャ・セット、苅部太郎
協力:Reminders photography Stronghold
タイトルは “In search of lost memories”。
マルセル・プルーストの”In search of lost time”に着想を得た。
「赤い光を見た」という不思議な一文から始まるこの本は、木村自身の記憶の層を、表層から深層へと順に辿る構成となっている。
ストーリーラインは3つの話で紡がれる。
木村が受けたカウンセリングの話、木村自身の過去の記憶を探し求める話、そして赤い光の正体を追う話。
一見すると全く関係のないそれぞれの話が、小説で複数の伏線が最後にはひとつに収斂していくように、本という形の上に見事に織り上げられている。
木村がこの作品を生み出す起因となったのは、彼の父の死だった。
父の死後、父が一体誰であったのかを再確認する為に、父がよく出向いた場所を訪ね歩いた。
それらの場所は木村が初めて訪れる場所で、父がそこで何を考えどのように暮らしていたのか、想像はできたが、実感は湧かなかった。
そこで過去の写真アルバムを手に、父と一緒に写真を撮った場所を巡ることにした。
しかし、写真に写されたどの場所を訪れても、そこは木村の「知らない」場所だった。
写真の中に確かに存在する過去の自分と、現在全く同じ場所に立つ自分はどうしてもリンクしない。
強い違和感を覚えた木村が受診したカウンセラーが伝えた診断結果は、父と過ごした当時の記憶がごっそりと抜け落ちていることだった。
この本を作ることで、木村はその失われた記憶を取り戻そうと試みている。
「人が大切なものを失くしたときに、その出来事をどう受け入れ消化していくか、興味を持っています。
この本では、自分自身の記憶を材料として、そのプロセスを実験的に視覚化してみました。」
紹介文と写真△のみ:苅部太郎(翻訳者)