【普及版】The Hidden Blood(隠された血)ご注文受付中
飯島望美写真集「The Hidden Blood(隠された血)」普及版のご注文受付を開始しました。
飯島望美写真集「The Hidden Blood(隠された血)」普及版のご注文受付を開始しました。 from REMINDERS PHOTOGRAPHY STRONGHOLD on Vimeo.
◎飯島望美写真集ご注文受付
◎全署名、エディション入り
◎印刷、製本:飯島望美
◎アートディレクション、編集:後藤由美、翻訳:増成麻衣、文章編集、校正:エリック・ガンダーソン、松村和彦
◎流通、製作協力:Reminders Photography Stronghold
◎80ページ
販売作品:
①手製写真集 『The hidden blood 』7,500円(税込み+送料500円)サイズ(40×28cm)
ご注文時のメール件名に必ず、「The Hidden Blood」購入希望」とお書き下さい。
メール本文に①お名前②住所(必ず〒番号を入れて下さい)③電話番号④Eメールアドレス⑤ギャラリーで受け取りを希望の方はお知らせ下さい。とくにない場合は発送させて頂きます。(発送手送料は別途、基本的にゆうメール、あるいはメール便でお届け、ほかの発送方法をご希望の方は特記してください)
stronghold@reminders-project.orgで受け付けます。
アーティストステートメントよりー
私の家族が営む農場の周りでは、なるべく、たくさんの樹を植え、糞尿の処理に気を配る。
なるべく、人から見えないように......
あるとき、取引先のお店に、豚小屋にいる豚の写真をお店に飾りたいと言われたことがあった。
しかし「写真にして飾る様な、そんなにきれいなもんじゃない。
みなさんには加工された「豚肉」という食べ物だと思って、ただおいしく食べて頂きたいんです」と断った。
農場の衛生管理は徹底している。
でも、どうせ理解してもらえないと、農場を知らない人を遠ざけてしまう、
「農場にいる家畜」の存在を消してしまうのだ。ただ、それでは彼らが「動物」としてうかばれないのではないかとも思ってしまう自分がいる。
子どもの頃、病気の牛がいても手術をしないことがあった。私が暢気に生活しているこの瞬間、同じ空間に、体の痛みに耐えながら死を待つ牛が声も上げられずにいると思うと恐ろしかった。そして誰かに知られたらどうしよう。
家族が非難されたらどうしようと、そんなことを考えていた。
その牛がいなくなるとほっとした。
そして、身勝手で、彼らの存在を隠そう、消そうとしている自分自身の残酷さを思い知るのだ。
私は、彼らの日常がいかに過酷かを知っている。でも、彼らが苦しんでいたとしても目をつむることができてしまう。
私の生活は彼らを犠牲にすることで成り立っているが、そんな自分の矛盾した心を、私は一番隠したいのかもしれない。