【ぐるぐるができるまで② 命名】
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本文中に登場する「ぐるぐる」というキーワード
松村和彦のぐるぐるエッセイ第2弾です。
はかなさ、時の移ろい、生と死。アトラスから得たキーワードに沿って、撮りためた写真を再び見返した。フィルムはスキャン。デジタルも合わせ、ワイドエディットは300枚ほどになった。、後藤由美さんにレビューしてもらった。「本を目指してみたら?」との提案を受け、さっそくダミー作りに取り組んだ。黒い画用紙にレーザープリンターで荒く出力した写真を貼っていくだけの簡単なものだが、自分の感覚が写真集という形になっていくのはなんとも言えなかった。
由美さんのアイデアで右ページに写真、左ページに言葉という形で仕上げた。子どもの誕生と家族の世代の移り変わりを縦軸、日常生活に潜む命のはかなさを横軸にして、一冊にまとめた。文章の中のある言葉を見つけた由美さんは「タイトルはこれやな」と言った。こうして生まれたての本は「ぐるぐる」と名付けられた。
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黒い画用紙を二つ折りにして、のりで貼り付けていっただけの簡単なファーストダミーブック。
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「言葉」も完成品で使うことにあった。けれども、写真と並べることはやめた
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