第五回RPSグラント受賞写真展 “GROZNY: NINE CITIES” Artists: Olga Kravets, Maria Morina, Oksana Yushko / Curator: Anna Shpakova
アーティスト:Olga Kravets, Maria Morina, Oksana Yushko
キューレター:Anna Shpakova
場所:Reminders Photography Strongholdギャラリー
https://reminders-project.org/rps/map/
期間:8月24日(日)〜 9月7日(日)(期間中は無休)
時間:午後1時〜7時
入場料:無料
Grozny: Nine Cities について
2003年、チェチェンのグロズヌイは地球上で最も破壊された地と名付けられ、その後、あらたに再建されたが、途方もなく絶対的な現実に支配されている。しばらく滞在すると、全く違った景色が次第に見えてくるのだ。訪れた者は、地元の住民がいる町を通り抜け、様々なところを彷徨い始める。国の為に尽くす人々に出会い、宗教があり、男性がいて、油田があり、女性がいて、無法者にも出会い、そして出口のない都市があり、最後には、見えない戦争が続くこの都市にたどり着く。
詩人ダンテが書いた地獄編のように、チェチェンで起きている本当の真実は、外の世界から見えないように隠されている。ある者はささやかな平和を祝い、ある者は誘拐され、そしてある者は拷問を受けて二度と戻りはしない。そして、幾重にも重なった秘密のレイヤーのベールが剥がされると、この都市の闇が暴露されるのだ。その重ねられたレイヤーを、誰かが破らなければいけない。
アーティスト紹介:
Olga Kravets、Maria Morina、そしてOksana Yushkoの三人は、彼女達が暮らすグロズヌイで活動をはじめる。そしてコレクティブ集団Verso Images を立ち上げた2009年、Nine cities Projectはスタートした。Verso Images の写真家達は、旧ソビエト社会主義共和国連邦の社会状況を変える事に興味があった。写真家達はチェチニアのプロジェクトに奮闘し、チェチニアが経験した二度の複雑な戦争を、三つの違う手法で伝え始める。
写真とビデオを使った手法は、写真家達にとって新しく、この国が受けた最も苦しい歴史を表現した。写真は一瞬を切り取り、その事件を分析するのに適していて、また動きのあるビデオは、周囲を巻き込み、観客をエモーショナルなレベルまで引きつける。
撮影にはキューレターのAnna Shpakova と Jose Bautistaが参加し、プロジェクトのビジュアル・コンポジションとユニークなサウンドスケープを担当した。
受賞歴:
Shortlisted for Anthropographia Human Rights Through Visual Storytelling Awards (2012), Shortlisted for the Voies Off Prize (2012), Winner of the PDN Photo-Annual Contest / multimedia category (2012), Nominee for WPO’s Moving Image Award / People’s Choice (2011), Finalists of The Manuel Rivera Ortiz Foundation for International Photography Grant (2011), Grand Prize Winner in the Multimedia Category of the Lens Culture International Exposure Awards (2011), Finalists of The Aftermath Project Grant (2010).
スクリーニングとフェスティバル:
Athens Photo Festival, Greece (2012), Les Recontres d’Arles (2012), Ojo de Pez Photomeeting Barcelona (2012), Tbilisi Photo Festival (2012), International Festival of Photography in Lodz, Polland (2012), First Biennale of Photography of Lima (2012), Palm Springs Photo Festival, USA (2011)