第11回「写真家と写真集をレビューする日:小原一真」5月6日開催!
RPS ISO100メンバーの小原一真さんより、企画のご提案
スイスのLars Müller Publishersから出版された「RESET BEYOND FUKUSHIMA 福島の彼方に」は2012年の3月10日に発売されてい
日時:2014年5月6日(火、振替休日)午後4時から
会場:reminders photography stronghold
参加費:1,000円(定員20名程度、参加費の100
ゲスト写真家:小原一真
司会:STRONGHOLD GALLERYキュレーター・後藤由美、
◉ RESET BEYOND FUKUSHIMA 福島の彼方に
◉ Lars Müller Publishers
◉ 2012年3月10日
◉ http://
◉A4変形
◉216ページ(日本語/英語)
◉5,800円(税込み)
※当日の販売予定部数は15部となります。
お買い上げ頂いたその場にて署名入れをし、直接お渡しが
参加申し込みをご希望の方はこちらのフォームをご利用下さい。
参加の申し込みはこちら
または、メールにて①お名前(フリガナ)②EMAIL③
【RESET BEYOND FUKUSHIMA 福島の彼方に】
現在、1日に約3700人の作業員が働いていると言われている福島第一原発、僕はそこで働く作業員との出会いをきっかけに2011年7月から彼らのポートレート撮影を始めました。事故直後、フクシマ50と騒がれた作業員は、その後、ヤクザによる斡旋、ピンハネ等、センセーショナルな報道が続き、顔も名前も隠さなければメディアには登場出来ないような空気が徐々に形成されていきました。そんな中、私自身、彼らの顔を見る事もないまま、堅気の世界の人間ではないような、そんな想像ばかりを膨らませていました。しかし、実際に出会った作業員は、事故後、放射能の影響でそれまでの仕事を失い、止むを得ず原発へ向かった福島に暮らす住民でした。
この3年間で延べ2万人以上が収束作業に携わり、5割から8割の人間が福島県出身と言われています。事故前から原発周辺に住み、産業に関わってきた人々は、避難先の仮設住宅や借上げ社宅、旅館やホテルから収束現場へと向かっています。事故によってそれまでの職を失った近隣市町村の人々が生活の為、家族の為に収束現場に向かいました。原発事故の直接的な被害者が、事故の最前線で働いている現実があります。
写真集「RESET BEYOND FUKUSHIMA 福島の彼方に」では、センセーショ
最低でも40年間続くと言われる収束現場には、事故の責任とは無関係の今生まれた子どもたちでさえも働く可能性があります。この写真集が、収束現場の最前線に立つ作業員の現在と未来について考えるきっかけとなることを心から願っています。
また、本書は2012年3月にスイスのラースミューラーパブリッシャーズから発売され、ヨーロッパ、アメリカの書店を中心に流通してきました。今回のイベントにあたり、スイスから輸入した写真集も持参しますので、是非ご覧頂けたら嬉しいです。
小原一真 (おばらかずま)プロフィール
フォトジャーナリスト 1985年岩手県生まれ。大学卒業後、金融機関で営業職に従事しながら、DAYSJAPANフォトジャーナリスト学校に通う。同校卒業の翌年に東日本大震災が起き、震災三日後に会社を辞職、被災地での撮影を始める。同年8月には福島第一原発内部の撮影をフォト ジャーナリストとして初めて行い、ヨーロッパを中心に広く報道された。 津波被災地と福島第一原発作業員のポート レート写真、原発内部の写真をまとめた写真集 は2012年3月にスイスのラースミュラーパブリッシャーから出版される。現在
も日本国内を中心に撮影を続け、国内外のメディアで発表している。 なお、福島第一原発作業員のポートレートを中心に構成された写真展は、パリ市庁舎、EU本部等、国内外30ヶ所以上で展示され、現在は日西交流400周年記念事業の展示作品としてスペイン国内を1年かけて巡回している。
http://kazumaobara.com/