第23回グラント受賞作家 クリスチャン・ヴィウム 写真展「Revisited」11/23-12/1
この度、第23回Reminders Photography Strongholdグラントを受賞したクリスチャン・ヴィウムによる写真展「Revisited」を開催いたします。
本作品は、審査員のトゥーン・ファン・デル・ハイデンによって選ばれました。
作家本人も来日し、初日11月23日にはアーティストトークも予定しています。展示情報の進捗については随時SNS等でお知らせしていきますので、どうぞお楽しみに。
会期中、皆様のご来場を心よりお待ちしております。
「Revisited」について
「Revisited」は、3部構成のリサーチベースのプロジェクトであり、オーストラリア中央部、ブラジルのアマゾン、シベリアにおける先住民コミュニティでの人類学的フィールドワークを通じて生成された資料をもとに構成されています。
過去10年にわたり、クリスチャン・ヴィウムは1867年から1912年にかけて制作された膨大な数のアーカイブ写真を発掘・分析・編集してきました。彼はこれらの写真を、撮影から1世紀以上を経た現代に、ヨーロッパやアメリカのコレクションから元の先住民コミュニティへと返還しています。アーカイブ写真に写る先住民の子孫たちと密接な協力のもと、ヴィウムは写真をめぐる詳細な分析的対話を行い、これがいくつかのアーカイブ写真を現代の写真および映像で再解釈するための出発点となりました。この手法により、子孫たちが時空を超えて祖先と身体的に対話する感情的かつ自己省察的な文化批評の場が開かれます。
長期にわたるリサーチに基づく実験的な伴走を通じて「Revisited」は写真および映像に関連する認識論的・存在論的な問いに新たな洞察を提供する試みです。
クリスチャン・ヴィウム
*「Revisited」プロジェクトは、デンマーク独立研究基金、オーフス大学、デンマーク芸術基金の支援を受けて制作されています。本展示会は、ニュー・カールスバーグ財団の助成、在日デンマーク王国大使館の後援を受けて開催されます。
第23回グラント受賞作家 クリスチャン・ヴィウム 写真展「Revisited」
◎会期:2024年11月23日(土)〜12月1日(日)
午後1時〜午後7時(会期中無休)
◎オープニングレセプション・アーティストトーク:11月23日(土)午後4時〜
◎会場:Reminders Photography Strongholdギャラリー
(東京都墨田区東向島2-38-5)
入場料無料 / 事前予約不要
*RPSグラントについて
RPSに企画展を提案いただき、RPS審査委員会の審査を通過した方に、RPSギャラリースペースを最長15日間無償でご利用いただけます。
(通常2週末を含む)
対象:写真家、キュレーター、ギャラリストなど
現在RPSグラントの応募受付中。締め切りは2025年3月31日。詳細はリンクからどうぞ:
https://reminders-project.org/rps/grantjp/
最新情報はFacebookイベントページやインスタグラム等で随時更新予定ですので、ご覧ください。
プロフィール|
クリスチャン・ヴィウム(1980年生まれ)は、オーフス大学の人類学准教授であり、ムースガード博物館(デンマーク)の名誉キュレーターを務めるビジュアルアーティストです。彼は、緻密な協力と参加型アプローチに基づく長期的なリサーチプロジェクトを中心に活動しており、作品は世界各地で展示されています。ヴィウムの作品は、没入型の映像インスタレーション、音響作品、再利用されたアーカイブ資料、実験的な写真表現を含んでいます。
彼は現在、デンマーク独立研究基金の支援による「周縁から見たアフリカ都市の再考」(2025-2028)やヴィラックス財団の支援による「北大西洋の日常物語」(2024-2027)といった研究プロジェクトの主任研究者を務めています。また、2023年から2024年にかけては、ハーバード大学フィルム・スタディーズ・センター(米国)の準研究員であり、CPH(デンマーク)に参加しています。
www.christianvium.com