RPS京都分室「パプロル」が11月に始動します。10月2日午後7時〜、上棟式オンライン配信決定!

みなさんに
たいせつな
ご報告があります!
リマインダーズフォトグラフィーストロングホールド京都分室「パプロル」が11月に始動します。

RPS京都分室パプロルスケッチ:青島雄大

2012年8月の上棟式を皮切りに、まだ改装途中の1階土間と2階でイベントをしつつ場をあたため、ギャラリーとして空間をスタートしたのは2012年11月。以来、この場所を作るために尽力してくれた作家たちの企画展から始まり、発足当初から続くグラントでは様々な国の作家の作品を展示する機会を作ってきました。すっきりしてほとんど何もなかった写真集図書室も今では蔵書があふれかえる勢いで、毎年恒例となった写真集制作ワークショップがこの場所の存在意義を更に高めてくれています。

私たちの役割は写真家とともに仕事をすることで成立します。発表する場を作ること、人と人を結びつけること、ここでしかできない価値ある体験を提供し、作家の才能を見出しその発展のお手伝いをする。そして、更に大きな舞台で活躍するための後押しをする。磨けば光る才能は誰にも平等にあるものだと信じ、その才能を育成し伸ばすことに生きがいを感じ、作家のひたむきな姿勢に更に突き動かされ、今に至っています。この場所には日本のみならず、海外からも人々が集い、当初、頭の中に描いていた理想の形が実現できています。これもひとえに特有のコンテンツを作り出すことに知恵を絞り、自身の能力を惜しみなく発揮してくれている有志の面々に助けられ活動を継続できてきたからにほかなりません。今後も命の続く限り、能力を最大に活かしお役にたてる部分で更に精進していきたいと思っています。

今年に入り、コロナの影響が様々なところで出てきました。
日々、増えていく患者さんの数や実際に亡くなった方々のことは残念ですが、そんな中で私たちは何をすべきなのかを考えない時間はありませんでした。オンラインでの活動を長く続けた末に写真活動を幅広く実現する場所を持っていることへのありがたみを強く感じているだけに、最も危惧していることは、これまで当たり前のように可能だった文化や人々の交流が希薄化していく現状です。海外からのみならず、日本国内でも東京とその他の地域への移動の自粛が勧められ、この分断促進こそが脅威です。

かねてから東京と地方の2拠点を考えていましたが、意思決定をするまでに最たる理由も見当たらず。何度か試みたものの、躊躇し頓挫していました。しかし、今年に入り、コロナの影響が深刻に伝えられ始め、あらためてその可能性を探り始めました。意思はより強くなり、「本気なのか」と試されていると感じる局面がありながらも、いよいよその思いを実現できると強く感じる物件にたどり着きました。足を踏み入れた途端に、東京でRPSの物件を見つけた時と同じような未来図が頭の中に広がりました。北野天満宮の東側、真裏には京洛最古の木造建築物として国宝に指定されている千本釈迦堂がある静かな場所、この地域に古くからある町家です。

東京で何もないところから始めたときとは違い、向島でご縁のあった方のご紹介で、この分室改装工事に立ち上げから関わってくれる大工さんにも出会えました。東京での縁が西の地にもつながったというのがなんとも感慨深く感じます。

静かに準備を進めてまいりましたが、いよいよご報告する時期が来ました。そしてRPS東京でかつて行ったのと同じく工事着工に向け「上棟式」を執り行うこととなりました。こういう状況ですので、実際にはオンラインの動画配信で分室のご紹介と今後の展開をお話しつつ、みなさんにご報告することが目的です。

今後のRPS京都分室「パプロル」の活動展開にご期待下さい。

日時:2020年10月2日(金曜日、大安の日)、午後7時から
場所:RPS京都分室「パプロル」
※当日関係者が現場より上棟式中継に臨みます。
イベントそのものは動画による配信になります。
今回アーカイブ化はいたしませんので、是非ともライブで配信をチェックしてみてください。
ライブ配信はRPSのFBページより行います。