父より「The Shibayamas」の書評(ジャンカルロ・シバヤマとの最近のやりとりから)
ようやく父に写真集「The Shibayamas」を見せることができました。
僕にとって大変特別な瞬間になりました。
父は弁護士で、彼なりのやり方で手紙という形でレビューしてくれました。
ジャンカルロへ
この本はみごとな創造と作家のスタイルの結晶ですね。
写真アルバムの一つの見方が、その提示から始まり、ページと中身を通してとても独創的な想像へと導いてくれます。
作家としてのあなたが達成したものは、写真によって家族の歴史を構成するという困難な課題でした。
ペルーの日系移民の歴史に基づくイメージが写真の一部として使われていますが、それがあなたが目指したこの「The Shibayamas」という本という目標に至るための真実の背景を構成しています。
集められた写真素材は2冊の本の中に時間の経過と重要性に沿って並べられ、きちんと箱の中に収められることで、作品の創造性を完結させています。
これと同様に、この2冊の本のページの大変独特なスタイルですが、ページに貼り付けられたそれぞれの写真が読み進めることの困難さを排除しつつ、目を引きつけ、この作品の持つメッセージに注視するよう導いてくれます。
この素晴らしい作品に私から、そして家族を代表してお祝いの言葉を贈ります。この本のページは、私の人生の中のすばらしい時代、私の両親、すばらしい家族へと私を連れ戻してくれました。
おめでとう、そして君のこの作品に感謝を述べます。
父より
日本語訳文責:奥山 美由紀