第24回RPSグラント受賞者が決定、エマン・アリのプロポーザル「The Earth Would Die If The Sun Stopped Kissing Her」が受賞しました

05/13/2024

第24代目のRPS（リマインダーズ・フォトグラフィ・ストロングホールド）グラントの受賞者に、エマン・アリが選ばれました。彼女のプロジェクト「The Earth Would Die If The Sun Stopped Kissing Her」は、今回の審査を担当したペギー・スー・アミソン、アレクサ・ベッカー、マリー・リエーヴル、エリック・ヴローンス、マイケル・ドゥーニによって選出され、圧倒的な支持を得ました。審査員の一人からは次のような評価が寄せられました。

「エマン・アリは、その作品を通じて、人間の世界における欠点、深いつながり、そして神秘を洗練されたビジョンで描き出します。彼女の写真は、ありふれた被写体を撮影しているときでさえ、しばしば魔法のようなものを呼び起こすかのようです。アリは私たちを、私たち自身の存在に根ざした別の世界へと連れて行きますが、同時にそれを超える指針を示します。」（アレクサ・ベッカー写真コーチ & 出版コンサルタント）

エマン・アリの作品は、写真、AI、テキスト、音声、インスタレーションを組み合わせ、ハリージ文化におけるジェンダー、宗教、社会政治的イデオロギーの複雑な相互作用を探求します。その作品は社会批評、観察、アラビア半島と東アフリカの多層的な歴史の調査手段として使用され、私たちの社会の語られざる物語を考えさせ、私たちの経験を形作るシステムについて考えさせてくれます。
彼女のプロジェクト、「太陽が彼女にキスするのを止めたら」は、地球上の私たちの存在を探求する物語の集積であり、私たちのつながり、ルーツ、自然との関係、そして私たちが築きつつある未来を調査します。この作品は、地球への私たちのつながりを捉え、個性と人間の欠陥を称賛し、分離、死、そして私たちの世界の先にある可能性に触れます。

エマン・アリは、オマーン、バーレーン、ケニアの間を行き来するビジュアルアーティストであり、写真、テキスト、音声、インスタレーション、AIを用いて活動しています。彼女の作品は、ジェンダーのダイナミクス、宗教的な議論、社会政治的イデオロギーに関する調査によって駆動されており、湾岸地域での個人的な経験からインスピレーションを得ています。
彼女は、第2回ラゴスビエンナーレに参加し、パリフォト、1-54現代アフリカアートフェア、MENAアートフェア、ArtsyのFoundations Art Fairなどの名だたるアートフェアで作品を展示してきました。その実績の中には、魅力的な単一のイメージに対するFemale in Focus Award（ブリティッシュジャーナルオブフォトグラフィ）の受賞、Prix BMW Art Makers、Taylor Wessing Photographic Portrait Prize、European Photo Awardの最終選考に選出されるなど、その才能と作品の影響力が広く認められています。

リマインダーズ・フォトグラフィ・ストロングホールドは、彼女の成果を誇りに思い、彼女が第24代目のRPSグラントの受賞者であることを祝福します。彼女の写真展は、今年後半の開催向けて現在調整中です。今後のアップデートにご期待ください。