エレオノーラ・アゴスティーニ|「More Ideal, More Clean: On Constructed Bonds」|RPSアーティスト・レジデンシー 2026

© Eleonora Agostini

リマインダーズ・フォトグラフィー・ストロングホールド東京は、現在、一般公開の展示やイベントを一時的に休止していますが、その一方で、レジデンシーやメンターシップなど、非公開のかたちで作家の制作・リサーチを支える活動は継続しています。
このたび、イタリア出身、ロンドンを拠点に活動するアーティスト、エレオノーラ・アゴスティーニを、RPSレジデント・アーティストとして迎えます。

エレオノーラ・アゴスティーニは、2018年にロイヤル・カレッジ・オブ・アートで修士号を取得。写真を中心に、パフォーマンス、映像、テキストを横断しながら、社会的・文化的な枠組みのなかでアイデンティティがどのように構築され、演じられるのかを探求してきました。彼女の実践は、視線が単に対象を観察するものではなく、むしろその対象を生み出し、形づくる力として働くことに注目しています。

2025年には、写真集 “A Study on Waitressing”(Witty Books)で、パリ・フォト–アパーチャー・フォトブック・アワードのFirst PhotoBook Awardを受賞。同作は、ウェイトレスという役割を手がかりに、労働、ジェンダー、社会的期待、公的な振る舞いと私的な自己との関係を多層的に問い直す作品です。

今回のRPSでのレジデンシーは、出版社Witty Booksからの紹介をきっかけに実現しました。
エレオノーラは、2026年9月10日から10月8日までの約1ヶ月間、RPSに滞在し、イタリア文化省のStrategia Fotografiaプログラム

の支援を受けたリサーチプロジェクト “More Ideal, More Clean: On Constructed Bonds” を日本で継続します。

本プロジェクトでは、日本でのフィールドリサーチを通じて、公的な自己と私的な自己、真正性、そして社会的に構築される関係性の境界を探ります。写真、映像、テキスト、パフォーマンスを組み合わせながら、現代社会において文化的規範が親密さ、帰属意識、社会的役割の演技にどのような影響を与えているのかを考察していきます。

RPSでは、滞在期間中、RPSキュレーター後藤由美とのメンターシップを含む対話とガイダンスを通じて、彼女の日本でのリサーチがより深く、また外部からの一方的な視点にとどまらないかたちで発展していくようサポートしていきます。日本で出会う文脈、関係性、コミュニティとより意味のあるかたちで接続していくための時間となることを願っています。

今回の滞在が、彼女の継続的なプロジェクトにとって実りある時間となり、またRPSのコミュニティにとっても新たな対話の機会となることを願っています。

© Eleonora Agostini

© Eleonora Agostini

© Eleonora Agostini

© Eleonora Agostini

© Eleonora Agostini

© Eleonora Agostini

© Eleonora Agostini

© Eleonora Agostini

© Eleonora Agostini

© Eleonora Agostini

© Eleonora Agostini

© Eleonora Agostini

© Eleonora Agostini

© Eleonora Agostini

© Eleonora Agostini

© Eleonora Agostini

© Eleonora Agostini

 

© Eleonora Agostini


プロフィール|エレオノーラ・アゴスティーニ

エレオノーラ・アゴスティーニは、ロンドンを拠点に活動するイタリア出身のアーティストです。2018年にロイヤル・カレッジ・オブ・アートで修士号を取得しました。

アゴスティーニは主に写真を用いながら、パフォーマンス、映像、テキストも作品に取り入れています。彼女の実践は、社会的・文化的な枠組みのなかでアイデンティティがどのように構築され、演じられるのかを見つめるものであり、視線を、単に対象を観察するものではなく、観察する対象そのものを生み出す力として捉えています。

これまでに、ローマ・クアドリエンナーレ、FOAMアムステルダム、ドイチェ・ベルゼ財団、ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展、ICCストックホルム、MARラヴェンナ、グダニスク国立美術館、アルマナック・トリノ、L21ギャラリー、サウス・ロンドン・ギャラリー、ボロー・ロード・ギャラリー、リーズ・アート・ギャラリーなど、国際的なギャラリーや美術館での個展・グループ展に参加。また、フォトフェスティバル・ウッチ、Peckham 24、Fotografia Europea、Getxophoto、FORMAT、Circulation(s) などのフェスティバルでも作品を発表しています。