大村祐大 写真展「A Flower on the Rock」8/14〜8/29まで

2021年度の企画展第3弾として大村祐大 写真展『A Flower on the Rock』を開催いたします。
大村の父は、かつて力士でした。彼は力士として夢を追いかけましたが、病気がきっかけで、力士としての人生を断念せざるを得ませんでした。本プロジェクトは、彼がどのように力士として約7年を過ごし、夢や挫折と向き合いながら生きてきたのか、その後の人生にどのような影響を与えたかについて表現を試みています。
2019年5月にRPSにて開催されたPhotobook as objectワークショップで取り組み、その後もRPSのメンターシッププログラムを通して発展させてきました。本展開催に合わせてアーティストブック「A Flower on the Rock」も刊行いたします。会期初日にはオンラインアーティストトークを開催いたします。写真展の詳細はFacebook等で随時お知らせいたしますので、ぜひご期待ください。
皆様のご来場、ご高覧をお待ちしております。

 

©︎Yudai Omura / A Flower on the Rock

【A Flower on the Rock】

彼は、草相撲でその将来性を見初められ、東北の片田舎から大志を抱いで角界入りした。 相撲については初心者だったものの、入門後、序の口優勝。その後も、周囲の期待に応えるように順調に番付をあげた。しかし、突然体の不調が見つかり、本場所中に入院。退院後は力が戻らず、稽古をすることもままならない。「巖乃花」は数年後、廃業した。力士として大成しなかった彼は、自力で新たな人生を切り開かなければならなかった。 東京の日本料理の店で、ゼロから料理の修行に励み、地元に帰ってちゃんこ料理屋として独立した。その後も、相撲教室を開いて相撲を教え、大会運営に携わるなど、相撲に関わりを持ち続けてきた。

彼が角界で過ごしたのは約7年。夢を追いかけ、経験したことのないことに触れ、同門の力士達と家族のように過ごした。角界での短い時間が、彼のその後の人生に大きな影響を与えたのは確かだ。

現在の彼……私の父は、静かな生活を送っている。そこからは、彼がかつて力士だったことを想像するのは難しい。しかし時折、彼の人生の中で、今も相撲がかすかに息づいていると感じる。地方新聞の隅にある相撲記事に目を向けるとき。流行りの店の店長が、相撲部屋の後輩だと言うとき。散歩の途中で四股を踏むとき。こうしたひとつひとつが、彼が自身の人生を肯定していることを示すようである。

大村祐大 写真展「A Flower on the Rock
◎会期:2021年8月14日(土)〜 29日(日)
13:00~19:00 会期中無休、入場無料

◎アーティストトーク
2021年8月14日(土)午後7時~
(Facebook経由にてライブ配信を行います。)

◎開催場所:Reminders Photography Stronghold Gallery
住所:東京都墨田区東向島2-38-5
(東武スカイツリーライン曳舟駅より徒歩6分・京成曳舟駅より徒歩5分)

助成 | すみだ文化芸術活動助成金

©︎Yudai Omura / A Flower on the Rock

©︎Yudai Omura / A Flower on the Rock

©︎Yudai Omura / A Flower on the Rock

©︎Yudai Omura / A Flower on the Rock

©︎Yudai Omura / A Flower on the Rock

【プロフィール】
大村祐大
1988年、青森県生まれ。現在東京都を拠点として活動。筑波大学体育専門学群卒業、東北大学法学研究科修了。人は過去とどのように対峙するのか、親密な関係性が人に与える影響などに関心がある。本作「A Flower on the Rock」が初の写真集となる。
https://yudaiomura.com