ジャンカルロ・シバヤマ写真集「The Shibayamas」販売終了しました。

11/15/2017

99部全てのエディションの販売を終了しました。

2017年5月にヤン・ラッセルと後藤由美によって開催されたワークショップPhotobook as an objectの参加者の一人、ジャンカルロ・シバヤマのアーティストブック「The Shibayamas」のオンライン販売を開始いたします。

Giancarlo Shibayama’s ARTIST BOOK “The Shibayamas” PRE-ORDER AVAILABLE NOW. from REMINDERS PHOTOGRAPHY STRONGHOLD on Vimeo.

この作品は異なる文化間の衝突と、それにより新たなアイデンティティーがどのように形成され構築されるのかを追っている。記憶は非常に脆く、そして常に変容している。だからこそ、その喪失と変容のプロセスを視覚的なプロジェクトとして具体化することに集中した。フィクションは記憶にある隙間を埋めてくれ、私は写真というものを、時間を経て消えかかった過去の出来事を再び視覚化するために使用している。家族の歴史に光をあて、私は自分にまつわる物語を語り始めようと思っている。

He never talked
自分のことについてあまり語ることがなかった祖父に思いを馳せ、架空に制作したのがこの「日記」である。家族の写真と日本人の日本からペルーへの移住を記録したアーカイブ資料を縫い合わせ、祖父,　芝山栄と祖母、長木ハツメとの関係や移住、またその当時の歴史的な事実を隣り合わせに配置した。

ページ数: 204 ページ
サイズ: 250 mm x 210 mm x 20 mm

He traveled on an island.
私の家族は日本を離れ1918年にペルーにたどり着いたのだが、その移動の過程には文化的な順応と、アイデンティティーの在り方を再構成する必要に迫られている。1997年、父方の祖父が亡くなった時、私は親戚らが写真アルバムから彼ら/彼女ら自身が写っている写真を引き剥いで、そして持ち帰るのを目にした。部分的に空白となった写真アルバムは、私の出自についての調査へと駆り立てた。

本作品はある意味ではトラベルブックでもある。家族アルバムから剥ぎ取った写真の裏がわを複写し、ごく私的な、想像上の地図という着想を得た。剥ぎ取った際に遺された痕跡は島や群島の形を想起させたからだ。祖父、芝山栄とその家族にとってペルーへ移住したことは重要な出来事であったに違いない、その時彼は未知なる場所へと向かっていたからだ。

ページ数: 152 ページ
サイズ: 180 mm x 125 mm x 15 mm

The Shibaymas
最初の移民たちがペルーに到着した時、ペルー当局は度々日本人の名前を書き間違え誤った表記のまま政府に申請した。これは後には法的な問題となる。本書はペルー政府公認の資料を混ぜ合わせているが、そのような理由により私の名字は度々誤字脱字が残されたまま表記されている。

こちらの写真集は「He traveled on an island」「He never talked」「The Shibaymas」の3冊構成となっております。

◎BOX:275 mm x 215 mm x 50 mm
◎総重量：1158g
◎言語: スペイン語 / 英語 / 日本語
◎写真・編集・印刷・製本：ジャンカルロ・シバヤマ

◎部数：99部限定
◎ 販売終了

ジャンカルロ・シバヤマ写真集「The Shibayamas」：