鈴木萌写真集「底翳」(Chose Commune版) 40部限定、RPS特典付きの販売を終了しました

07/28/2022

~~鈴木萌写真集「底翳」（Chose Communeエディション）販売中！~~

2019年Photobook as Object ワークショップでプロジェクトを発展させ、2020年に76部限定のアーティストブックをReminders Photography Strongholdより発売した鈴木。アーティストブックはその後完売しましたが、同作は2021年アルル国際写真祭ダミー賞を受賞し、この度ルマ財団とアルル国際写真祭の協力のもと、フランスの出版社Chose Communeより出版される運びとなりました。

作家の父に起こった緑内障による視野狭窄と、父が見る世界を、様々な技巧で立体的に表現したアーティストエディションとはまた趣向を変え、新たな編集・デザインのもと制作されました。

©︎Chose Commune/ SOKOHI

「底翳」

緑内障のため徐々に視力を失っていく父親と接する中、作家・鈴木萌は父の日常を記録し始めた。そうして作られた写真を、父親がもう肉眼を通して見ることができない過去の家族写真、そして父親がスマートフォンを自分の目に置き換えながら記録した写真などと織り交ぜながら、本書の物語は語られる。これらのイメージを通して、鈴木は、晴眼者には見えるが父親には見えないもの、そして父親が見ている様には他者にが見えない世界の表現を試みている。

鈴木萌は東京出身、ロンドン芸術大学ロンドン・カレッジ・コミュニケーション卒業。東日本大震災後、東京に戻り、独学で本の装丁を学びながら、ビジュアルアーティストとしての活動をスタート。地域社会や共同体、障がい、宗教などをテーマに作品を発表している。

本書は、2021年の第7回LUMA Rencontres Dummy Book Award Arlesを受賞。この賞を創設したルマ財団およびLes Rencontres d’Arlesの協力のもと出版に至る。

Chose Commune Websiteより

~~◎取り扱い部数：40部~~
~~◎ページ数：150ページ~~
~~◎サイズ：27.5×18.2cm~~
~~◎写真: 鈴木萌、鈴木徹一／文：鈴木萌~~
~~◎エディトリアルディレクション：Cécile Sayuri Poimbœuf-Koizumi~~
~~◎デザイン：Bureau Kayser~~
~~◎印刷：Musumeci~~
~~◎出版：Chose Commune~~
~~◎ISBN: 979-10-96383-33-7~~