ピョートル・ズビエルスキ「Push the sky away」写真集オンラインご注文受付中
第17回Reminders Photography Strongholdグラントを受賞し、RPSギャラリーにて写真展開催中のピョートル・ズビエルスキの「Push the sky away」。展示作品も含まれ写真集のオンラインでのご注文を受け付けております。
「Push the Sky Away」は過去に消えてしまったもの、未来へ続くもの
ある意味、我々はそれぞれ原始から生を受け、そこに終わりを迎えている。始めに触覚があり、これが私たちを現実の中へと留め置き、地に足がついた感覚を持たせてくれる。そこから広く共有され、体験として得られた自然の共通の要素へと移っていく。自然界は、 人間の進化と文明の発展の観念の対極として現れる、バランスと協調を与えてくれる。
私にとって写真とは、人びととの官能的な出会いである。
写真というのは、人びとに近づくことを許してくれる媒体で、この理由から私は写真という手法を選んだ。私の作品は主に、人間の感情の核心へと入り込むことを目指している。人間がどう創られたか、原始の村からやって来た人間を写真によって見せようとしている。
写真が推移する、つまり、自身と他者、そして時間の経過を表現するために使える言語であるという理由から、それが大変意義深いものであると私は信じている。しかし、それぞれの変化というのは、新しさや変化へと導くだけでなく、 現在からの離脱の始まりであるという点において、ある意味では災難でもある。
また、変異と多様性、その根源が同族であり霊的である点においても疑問がある。写真や実際の姿をみて、自分の顔が祖父やその他の家族に似ていると思った経験は誰にでもあるはずだ。子孫というのは結局、その祖先の生物学的変異なのだ。
自身が持つ感覚で経験したことのない遠い過去へと手をのばすにつれ、それはさらに複雑になっていく。私にとっての答えというのは、それが自然的、社会的、心理的要素への本能的な反応、つまり、痛み、幸福感、恍惚感などの要素であるということだ。このような要素をイメージの中にすんなりと収めることは可能だろうか?生の文脈の中でのみ、それは可能だ。
これらの目標の多くは達成不可能のようではあるが、私にとってクリエイティブな仕事というのは結果を得ることではなく、正しい方向に向かって進むことなのだ。写真家というのは結局、道に迷うだけの価値がある場において我を忘れることができる者なのだ。
言語:英語
価格:5,908円(税込み、送料別途830円)
展示の詳細につきましてはこちらをご覧ください。
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ピョートル・ズビエルスキ「Push the sky away」見開きページより:
ピョートル・ズビエルスキ(Piotr Zbierski)1987年生まれ、ウッチ在住。国立
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日本語訳文責:奥山美由紀