2025年度 写真集制作ワークショップ「PHOTOBOOK AS OBJECT」参加者募集受付中!

写真集が「単なる本」から「作品」へと昇華する。

世界中のフォトブックシーンで注目される作品を数多く輩出してきた本ワークショップは、今年で11年目を迎えます。2014年の初開催以来、東京やラトビアを経て、コロナ禍を乗り越えた後も毎年継続して開催されてきました。2025年は東京と京都の2拠点で実施します。
本ワークショップは、写真、資料、テキストが一体となった「触れることで理解を深める本」を目指し、完成度の高いダミーブックを制作することを目標としています。
参加者は、写真とプロジェクトのアイデアを確立し、さらに深く掘り下げながら、編集、デザイン、製本といったプロセスを通じて、コンテンツとコンセプトを充実させていきます。最終的には、あなた自身でなければ生み出せなかった唯一無二の本を完成させることを目指します。このプロセスでは、写真撮影だけでなく、綿密なリサーチやそこから得られる多様な表現をダミー制作にフル活用します。
重要なのは、単に編集やダミーブックを美しく仕上げることではありません。プロジェクトに対する新たな気付きや、これまでの枠を超える挑戦を通じて、より深い理解と成長を得ることが目的です。講師陣はこの過程を伴走し、あなたの表現が最大限に発揮されるよう導きます。作品を通じて「本以上の存在感」を追求しながら、あなたのプロジェクトを次のステージへと引き上げる貴重な機会です。
これまでの参加者たちの中には、国内外で出版や展示を実現し、賞を受賞するなど、プロフェッショナルとしての飛躍を遂げた方々もいます。ぜひ、この特別なワークショップに参加し、あなたのプロジェクトを世界に届ける第一歩を踏み出してください。
2025年度は、東京と京都の2つの会場で開催されます。ご希望の開催地をお選びいただけます。

【開催地】
東京:リマインダーズ・フォトグラフィー・ストロングホールド
・住所:東京都墨田区東向島2-38-5
・最寄駅:東武スカイツリーライン「曳舟駅」または京成線「京成曳舟駅」より徒歩約8分
・会期:2025年5月31日(土)、6月1日(日)、2日(月)、5日(木)、6日(金)、7日(土)の6日間
 ※公開プレゼンテーションは、ワークショップ終了日の翌日 6月8日(日) に開催予定です。
・定員:10名
(※先着順ではありません。応募資料をもとに選考となります。)


京都:RPS京都分室パプロル
住所:京都市上京区老松町603
・最寄りバス停:市バス「上七軒」より徒歩約5分
会期:2025年6月14日(土)、15日(日)、16日(月)、19日(木)、20日(金)、21日(土)の6日間
 ※公開プレゼンテーションは、ワークショップ終了日の翌日 6月22日(日) に開催予定です。
定員:5名
(※先着順ではありません。応募資料をもとに選考となります。)


中日(実施日の間の日程)について
※中日(実施日の間の日程)にあたる期間は、ワークショップ会場での自習、参加者同士による作品発展のアイデアの共有、提案やディスカッション等が毎年恒例となっております。遠方から参加予定の方でその期間も滞在が可能な場合はぜひご参加いただき、有意義な制作時間に当ててください。


◎時間:午前11時〜午後7時頃まで
開始時間が早まる場合や、終了時刻が延長される場合があります。また、途中休憩を挟む予定です。過去の開催状況から、日によってスケジュールが変
 更される可能性がありますので、予めご了承下さい。


◎担当講師:
ヤン・ラッセル
RPSキュレーター・後藤由美


◎ご連絡について:
参加が確定された方には、ワークショップ事前コンサルティングの日程調整および、ワークショップ全体の詳細スケジュール、持ち物等を後日ご案内いたします。


◎参加費:
一般:99,000円(消費税込み)
RPSメンバー:93,500円(消費税込み)
※応募前に、財政的な準備が整っていることをご確認ください。
参加が確定された方は、事務局からお送りするメールに記載された期限内に参加費をお支払いください。指定の期間内に参加費のお支払いが確認できない場合は、自動的にキャンセル扱いとなります。


◎応募締切
2025年1月19日(日) 日本時間23:59まで
※東京、京都ともに締切日は共通です。
下記のフォームから応募を完了してください。フォームが正しく表示されない場合は、以下のリンクをご利用ください。
万が一、下記のフォームが正しく表示されない場合は、以下のリンクからフォームにアクセスし、応募を完了してください。
https://forms.gle/HqgThdt69on5SevC6


◎注意事項:
【重要】参加確定後、連絡が途絶えたり、参加費の振込が確認できないままキャンセルされる事例がこれまで発生しています。必ず全日程の参加意思が明確で、参加費の準備が整っている方のみお申し込みください。
※申し込み終了後に受付のメールが24時間を経過しても届かない場合は、申込みが完了していない事が考えられます。その際は photobookasobject@reminders-project.orgまで再度ご連絡ください。
それでも返信がない場合は、最終手段として以下の方法をご利用ください:
・Facebookページ: Reminders Photography Stronghold
・Instagram: @remindersphotographystronghold
特にYahooメールをご利用の方は不着の事例が多いため、応募前に当該アドレスを「受信可能」に設定してください。また、ショートメッセージで連絡する場合もありますので、正確な電話番号を必ず記載してください。


◎講師紹介:

ヤン・ラッセル

ベルギー生まれ。料理人としてのキャリアを経て、オランダで中国語を学び、中国の季節労働者を記録した写真活動を開始。その後、デンマークのDanish School of Media and Journalismでフォトジャーナリズムを専攻し、オランダThe Royal Academy of Arts in The Hagueでドキュメンタリー写真を学ぶ。
これまでにオランダ、ベルギー、グルジア、アルメニア、パレスチナ、イスラエル、キューバ、ラオス、中国などで撮影を行い、大小さまざまな社会問題をテーマに、ストーリーに最も適した方法で伝えることを模索。現在は、歴史的な出来事や記憶認識に焦点を当てたプロジェクトに取り組んでいる。
「ベルギーの秋」と題した写真集を28部制作。この作品は、父親が犠牲となった事件をテーマに、綿密な調査と写真や資料の収集を経て丁寧にまとめあげられたものである。個人的でありながら社会との深い関係性を持ち、構成の綿密さと完成度の高さで高い評価を得ている。
視覚的ストーリテリングを通じて、重要な社会的テーマを探求する作家として、教育活動にも力を入れており、フォトブック制作ワークショップ「PHOTOBOOK AS OBJECT」の講師を務めるなど、次世代の写真家を育成する役割を担っている。
後藤由美
東京を拠点に活動するインディペンデントキュレーター。写真に関する包括的なプロデュース、キュレーション、写真編集、出版、リサーチ、コンサルティング、教育、人材育成を手がける。紛争、現代社会問題、人権侵害、女性問題といったテーマを中心に活動を展開。人道支援や人権擁護に関する写真キャンペーンや出版、国際的な写真賞やフォトフェスティバル、イベントの審査・ノミネーション・キュレーションを行ってきた。
「リマインダーズ・フォトグラフィー・ストロングホールド」(RPS)の共同運営者であり、写真を中心とした多目的な活動を展開。2020年には京都に「RPS京都分室パプロル」を設立し、活動の場をさらに広げている。
これまで、数多くのプロジェクトを通じて、写真を用いた表現を支援・発展させてきた。教育活動として、フォトブック制作ワークショップ「PHOTOBOOK AS OBJECT」や写真集制作マスタークラスの講師を務める一方で、参加者のプロジェクトを次のステージへ導くための助言やサポートも行う。特に視覚的ストーリテリングを実践する作家から高い信頼を得ており、社会的に重要なプロジェクトや個人的な表現活動を支援する役割を担っている。