京都から動画ライブ日本語配信 6/25(木)午後7時30分「写真家と展示、写真集をレビューする日、ゲスト作家:松村和彦、作品:「こんなはずじゃなかった」から「見えない虹」へ

【京都からの配信となります。】
6月25日(木)午後7時30分よりFacebookでライブ配信イベントを開催することとなりました。昨年のKG+に続き、今春、立命館大学国際平和ミュージアムでも写真展「こんなはずじゃなかった」を開いた松村和彦が、一人の医師の人生を通じて日本の戦後の社会保障史をたどった展示と、現在制作中のダミーブック「見えない虹」について話します。

「こんなはずじゃなかった」。京都新聞の連載のための取材は、老医師の謎めいたつぶやきから始まりました。言葉の主は、地域医療のパイオニアとして知られる早川一光さん。京都西陣の住民や同僚とともに高齢者に優しい医療を実践し、社会に認められたにも関わらず、自身が血液のがんを患い、医療や介護を受けるようになると、そう思いました。

どうして「こんなはずじゃなかった」と言うのか。突然始まった闘病生活への戸惑い、老いのさみしさなど重層的な意味を持っていましたが、現代の医療、介護に対して向けられた言葉でもありました。松村は早川さんの言葉の意味を理解するため、闘病生活の撮影に加えて、過去をたどる取材にとりかかりました。早川さんの古い写真や資料を探し歩き、京都新聞社の資料室にこもって社会保障の重要な出来事が載った新聞を探しました。

トークでは、取材を通して明らかになった「こんなはずじゃなかった」の意味と、見る人に伝えるために写真展やダミーブックの制作を通じてどう具現化したのかを、キュレーターを務めた後藤とともにお話します。

◎日時: 2020年6月25日(木)午後7時30分開始(日本時間)
このイベントはオンラインで開催します。ご自宅でお楽しみいただけます。
◎配信方法:Reminders Photography StrongholdのFacebookページよりライブ配信
◎作家:松村和彦
◎イベント進行:後藤由美(RPS)
◎取り上げる写真展:こんなはずじゃなかった(ダミーブックは「見えない虹」に改題)

写真展についてはこちら↓↓↓
http://event.kyoto-np.co.jp/event/kgkonnahazuja.html
https://www.ritsumeikan-wp-museum.jp/exhibition/mini/20200217/

【松村和彦プロフィール】
2003年、記者として京都新聞社に入社。05年写真記者となる。写真集に京都の芸舞妓の人生を描いた「花也」(14年、京都新聞出版センター)と、家族の生と死を通じて命のつながりを描いた「ぐるぐる」(16年、自主制作) がある。新聞連載「こんなはずじゃなかった」は日本医学ジャーナリスト協会賞大賞と坂田記念ジャーナリズム賞を受賞した。

※配信方法、時間は当日までに変更になる可能性があります。変更は間もなくご案内します。

KYOTOGRAPHIE SATELLITE EVENT KG+写真展「こんなはずじゃなかった」会場写真(2019)

KYOTOGRAPHIE SATELLITE EVENT KG+写真展「こんなはずじゃなかった」会場写真(2019)

立命館大学国際平和ミュージアム / 写真展「こんなはずじゃなかった」会場写真(2020)

立命館大学国際平和ミュージアム / 写真展「こんなはずじゃなかった」会場写真(2020)