実験的ワークショップアトラスラボ「編集」開催地:RPS京都分室パプロル 参加者募集受付は終了しました!

※参加申し込み受付は終了いたしました。ご応募ありがとうございました。

実験的ワークショップアトラスラボ「編集」参加申し込み受付開始!
※開催地は京都です。

2023年度にリマインダーズフォトグラフィーストロングホールドで開催された写真集制作マスタークラス

2015年よりリマインダーズ・フォトグラフィー・ストロングホールド(東京)で写真集制作マスタークラスを指導してきた講師、トゥーン・ファン・デル・ハイデン、サンドラ・ファン・デル・ドゥーレン、後藤由美による編集に特化した専門性の高いワークショップを、初めてRPS京都分室パプロルにて開催いたします。このワークショップでは、写真集、展覧会、ポートフォリオ制作において重要な編集とシークエンシングの重要な側面に焦点を当てます。

写真プロジェクトでは、明確なコンセプトを持つことと同様に、画像を選び、順序立てる作業が、インパクトのあるストーリーを作る上で重要です。視覚言語が至る所に存在する現代において、私たちはそれに対する批判的な見方や理解を学び続ける必要があります。写真のナレーションは、事実や文化的な影響から切り離すことはできません。私たちの記憶は、脳内に保存されている事実の断片を再調整してストーリーに変える能力を持っています。これを「連想」と呼びますが、これは非常に個人的な行為です。さらに、私たちは「ムード」、「リズム」、「フロー」といった無意識の層にも影響を受けています。

このプログラムでは、編集プロセスのフルツールキットを提供します。演習を通じて、無意識と意識の分析を区別し、編集と構成のプロセスおよびコンセプト開発に関する講義と実践的な編集セッションを行います。ただし、内容は進行に応じて変更される場合があります。

編集プロセスの全体像:編集の基本的な方法から、細かいテクニックまでの完全な知識。

実践的な演習:具体的な編集作業を通じて学ぶ実践的な活動。

講義:理論的な背景やコンセプトの解説。

分析スキル:意識的な分析と無意識的な分析の両方を区別して理解するスキル。

編集と構成のテクニック:写真やその他の視覚要素を選び、組み合わせてストーリーを構築する技術

コンセプト開発:作品のテーマやストーリーをどのように発展させるかの手法。

これらの要素が全て揃っていることで、参加者は編集作業において必要なスキルや知識を包括的に習得することができます。

このワークショップでは、実際のダミーや模型の制作、レイアウトやデザインの決定、紙の選択、タイポグラフィ、フレーミング、印刷プロセスに関するガイダンスは含まれていませんが、これらのトピックについても講義や議論の中で取り上げられます。参加者同士が創造的かつ概念的にお互いを刺激し合いながら、現在の写真を取り巻く環境において、一枚ずつの写真から存在価値のある写真集やポートフォリオへと、どのようにメディアシフトするのか、活発な議論の場となることが期待されます。

編集に特化した本格的なワークショップで、作品制作の新たなステップへ共に進んでいきましょう!ワークショップへのご参加を心よりお待ちしております。

2023年度にリマインダーズフォトグラフィーストロングホールドで開催された写真集制作マスタークラス


募集内容


◎日程:2024年12月14日から16日の3日間、時間は参加者に追って連絡します。

◎開催:京都:RPS京都分室パプロル:京都府京都市上京区老松町603

◎参加費:49,500円(RPS会員:42,900円)
※参加費には消費税が含まれています。
定められた期限内に参加費を支払うことを前提にお申し込みください。

◎最大参加定員:10名
※定員に達しない場合は開催を見送ることがあります。定員を上回る場合は応募資料をもとに選考します。

◎対象者:内容の充実したプロジェクトや作品群を持ち、写真に加え、文章、グラフィック要素、オブジェ、アーカイブ資料、過去の印刷物など、作品に組み込める可能性のある素材を持参することが奨励されます。

◎準備するもの:ワークショップは視覚的なストーリーテリングと編集に焦点を当てるため、多めのセレクトや、普段は選ばない類のアザーカットやアウトカット写真の持参が必須です。
写真類は全て小さなプリント(およそ10×15cmまたは4×6インチ)にして持参してください。
予備軍にあたる写真や素材はデータで持参し、必要に応じてワークショップ会場で印刷することも可能ですが、初日にはある程度作業できる状態にしておくことが求められます。
ノートパソコン、外付けのHDやメモリースティック、文房具など、必要な道具は各自で用意してください。

◎講師:トゥーン・ファン・デル・ハイデン、サンドラ・ファン・デル・ドゥーレン、後藤由美

◎使用言語:英語、日本語(必要に応じて通訳が入りますが、完全な理解をお約束することはできません)

◎締め切り:2024年8月15日(23:59日本時間、翌日の日付に変わるまで)
実験的ワークショップアトラスラボ「編集」開催地:RPS京都分室パプロル 参加者募集受付は終了しました!
応募フォーム:https://forms.gle/RiTZWVtHcJ9YCSgq5
応募フォームがうまく機能しない場合や、質問等はこちらのメール宛でご連絡下さい。
連絡先メール:paperoles@reminders-project.org

RPS京都分室パプロルで開催されたアトラスラボ「眼光紙背に徹す」

RPS京都分室パプロルで開催されたアトラスラボ「眼光紙背に徹す」


講師について|

トゥーン・ファン・デル・ハイデン、サンドラ・ファン・デル・ドゥーレン
 グラフィックデザイナー。アムステルダムを拠点とするグラフィックデザイン事務所Heijdens Karweiの創設者。写真展や写真集のデザインに力を注ぐ。受賞歴のある写真集のデザインで知られ、手がけた主な作品は以下の通り。
 Rape of a Nation – Marcus Bleasedale, Black Passport – Stanley Greene, Interrogations and War Sand – Donald Weber, Diamond Matters and Via PanAm – Kadir van Lohuizen, War Porn – Christoph Bangert, Gold Coast and The Quickening – Ying Ang, Inshallah – Dima Gavrysh, When I was Six – Phillip Toledano, Belgian Autumn – Jan Rosseel, Passport – Alexander Checkmenev, REX – Zackary Canepary, The Migrant – Anaïs López, 1078 Blue Skies 4432 Days – Anton Kusters, The Poverty Line – Chow and Lin and Centralia – Poulomi Basu.
 また、20年近くにわたり、世界報道写真年鑑や写真展のデザインを担当してきた。
サンドラとトゥーンは共にニューヨークの国際写真センターのファキュリティメンバーである。
トゥーンは、ベルギーのゲンクにあるルカ芸術学校の写真・視覚デザイン修士課程と、ハーグにある王立アカデミーの写真・社会修士課程(MAPS)の教員を務めている。

トゥーン自身は単独で、エストニアのISSP、アメリカのサンディエゴ大学Trans-Border InstituteとICP、イタリア・ミラノのリンケ・ギャラリーとローマの10bギャラリー、バングラデシュのChobi Mela、エストニアとアンゴラのワールド・プレス・フォト、フランス・ドーヴィルのReflexions 2.0、サウジアラビア・リヤドのMisk Art Instituteでワークショップを教えている。
 また、サンドラ・トゥーン共に、ナイジェリアのPhoto Lagos、イタリアのトスカーナとボローニャのTPW、イタリアのローマの10b Gallery、ジョージタウンのObscura Festival、ニューヨークのBronx Documentary Center、ベルギーのゲンクのLuca School of Arts、東京のReminders Photography Stronghold、オーストラリアのメルボルンのPhotography Studies College、インドネシアのジャカルタのJIPFestでワークショップを教えている。
 http://www.heijdenskarwei.com/