2014年第一弾ハンドメイド・フォトブック・ワークショップ「Staples and stitches」with ヤン・ラッセル
2014年第一弾ハンドメイド・フォトブック・ワークショップ「Staples and stitches」
期間:2014年5月9日(金)、10日(土)、11日(日)の3日間
◎9日(午後6時〜9時頃まで)
◎10日、11日(午前11時〜午後7時頃まで、途中休憩あり)
場所:RPS(Reminders Photography Stronghold)
参加費:45,000円(RPSメンバーは40,000円)
講師:ヤン・ラッセル(フォトブックメーキング)/後藤 由美(プロジェクト案、構成、編集、ワークショップ事前のコンサルティング)
定員:7名
締め切り:2014年2月20日 定員に達しましたので、応募は締め切りました。
※締め切りは2月20日ですが、応募資料をお預かりして、受講料を納めて頂いた時点でコンサルティングを受ける事が可能になります。(定員になり次第締め切ります。)今回は事前の準備も重要な時間となりますので、お早めにお申し込み下さい。
内容:
ワークショップでは、デザインや装丁、写真のクオリティとともに、本の全体像、コンセプト、コンテンツを重視し各自手作りで制作します。手で作ったという単なる満足感で終わるのではなく、その手から人の手に渡ることを意識して下さい。主題は各自パーソナルなストーリーに取り組むこと。それを1冊の本としてまとめることを目指します。そのため、事前の念入りな準備、素材集め、撮影などを済ませておく必要がありますが、方向性は参加が決定した時点でコンサルティングを行います。体験コースとしてのワークショップというよりも、作品作りに真剣に取り組む方を対象とします。また、参加時にはノートパソコン(インデザインがインストールされたもの)をご用意下さい。インデザインの基礎的な技術は必要ありません。
準備するもの:
参加者の方はフォトプロジェクトをご用意下さい。または取りかかって下さい。題材はパーソナル「個人的」であること。個人的と言っても、他の人のストーリーや架空のストーリー、そしてあなたがなんらかの可視化したストーリーでも構いません。取り上げる題材が極めて個人的であること。しかしながら、社会とのなんらかの因縁があると考えられるものを題材とし、本にまとめるための素材を集めて下さい。
※講師のヤン・ラッセルは「ベルギーの秋」と題した本を28部制作、かつて自分の父親も犠牲になった事件をテーマに、念入りな調査をし、写真や資料などを収集、それを丁寧に一つの本にまとめあげ、大きな評価を得ました。個人的でありながら、社会との因縁も深い、構成も綿密で丁寧、非の打ち所のない傑作です。
素材として、写真だけでなく、誰かによって撮影されたfound photo、または物質、書類、手紙などを使う事が出来ます(あくまでも例なので、制限はありませんが、使用の許諾を取れているものとします)。テキストを使用する場合は事前に用意して下さい。
これらは最終的に一つの本としてまとめられたときに、意味をなすものでなくてはなりませんが、集めるだけ集め、それを選択してまとめるという事も出来ます。ワークショップが始まる前のこの段階の資料を集めるという行為に自分がどれだけ丁寧に向き合えるかが最終成果に影響してきます。そして、その際に、それらの意味を一つ一つ問う行為、プロセスこそが重要でもあります。
これら付属的なものとは別に、メインとなる写真(15枚から45枚)を用意して下さい。編集をして最終決定となる写真を選ぶため、少し多めに迷いのあるものも含めてご用意下さい。
サイズ、紙の種類などは、もっともその題材にふさわしいと思うものを用意し、出力して来て下さい。※迷いのある場合はコンサルティング内で相談して下さい。
プログラム:
◉参加が決定した方には、事前に最高2回までのコンサルティングを行います。
これはフォトプロジェクトについて、また制作する本について、具体的にマンツーマンで行います。ワークショップ開催まで、個々に日時を指定して頂き行います。面談、またはスカイプにて行います。担当:RPSキュレーター・後藤由美
◉一日目(夜)(9日)
手作り本の可能性についてプレゼンテーションをし、材料やコンセプト、テクニックについて話します。参加者の方の自己紹介、作品に関するアイデアも紹介して頂きます。
二日目(10日)
持ち寄った写真を編集し、フォトブックのラフレイアウトを実際に素材を使って考えて行きます。
三日目(11日)
最終的なレイアウトをし、すべてを一つにまとめてフォトブックを完成させます。参加者は最低一冊のフォトブックを完成させて持ち帰る予定。
応募には以下を添えてstronghold@reminders-project.orgまで送って下さい。
①名前(フリガナ)
②連絡先(メールとメール以外の携帯電話番号)
③作品が参照出来るサイトやオンラインギャラリーのURL
④英語能力
⑤本プロジェクトのアイデア(400字程度)
プロジェクトの全概要と詳細なコンテンツ(写真、文、ほか使用素材内容)プランを含めて下さい。
※すでに撮影している方は、作品を低解像度のJPEGで10枚程度までで送ってきて下さい。(解像度72dpiで長辺が1200ピクセル程度、それぞれ500K以下のファイルにしたものを一つのフォルダにまとめ、必ず圧縮してお送り下さい。個別のファイルをメール添付しないようにご注意下さい。)
講師ヤン・ラッセルについて:
ベルギーにて1979年生まれる。現在ベルギーとオランダを拠点に活動。
ヤンはもともと料理人としてのキャリアを積み、フランス、スペイン、ニューヨークの有名なレストランで働いたあと、オランダにて中国語を勉強することを決意。中国での交換留学中にクラスで学ぶのではなく、ストリートに出て学ぶことを選ぶ。その際、カメラを持ち、中国の季節労働者たちの記録を開始する。その後、デンマークのthe Danish School of Media and Journalismでフォトジャーナリズムを専攻、オランダThe Royal academy of arts in The Hagueにてドキュメンタリー写真を専攻。オランダではおもに社会問題に注目して活動。これまでにオランダ、ベルギー、グルジア、アルメニア、パレスチナ、イスラエル、キューバ、ラオス、中国で撮影、社会問題の大小に関わらず、そのストーリーにもっともふさわしい伝え方とは何なのかを模索してきた。現在は歴史的な出来事、記憶認識に関するストーリーに取り組んでいる。