外交的写真修行への道
RPSでは戦後70年に関する企画展奥山美由紀写真展「Dear Japanese」を8月に開催致します。そして写真展会期中には帰国する奥山さんによる「外交的写真修行への道」ワークショップを実施することになりました。特に海外マーケットを活動視野に入れ写真修行に励みたいという方を対象に、英語でのプレゼンテーション方法までを含めた総合的な講義と実技を4日間で行うワークショップです(*参加者の英語能力は現時点では不問です)。是非、お誘い合わせの上ご参加下さい。下記はご本人からのご挨拶です。その後に詳細が続きます。
こんにちは。オランダ在住フォトグラファーの奥山美由紀です。
私もかつてそうだったように、皆さんの中にも海外での経験を積んでみたい、日本の外でプロジェクトを製作してみたい、とお考えの方もいるかと思います。海外に長期滞在することは、時間や金銭的なこともクリアしなくてはならない分大変ですが、新たな視点を得るためのまたとない機会でもあります。もしかすると、作風ががらりと変わることもあるかもしれません。
この機会では、私が自分自身の20代から約8年間の留学(アメリカ)、ワーキング・ホリデー(フランス)、アーティスト・レジデンシー(オランダ)経験にもとづいてお話してみようと思います。
今はもちろんネットでかなり多くの情報を集めることが可能になっていますが、この機会に留学やレジデンシーの申し込みに必要な、CV(レジュメ)やアーティスト・ステートメント、プロポーザルを「英語で」書く練習をしてみませんか。
内容1:講義
*留学のメリットとデメリット、行き先、目的と目標、費用、語学、ビザ
*フォトグラファーのためのワーキング・ホリデーの可能性の考察
*アーティスト・レジデンシーの内容と探し方
*その他、留学経験アーティストとのインタビュー紹介
内容2:実技
*自分の作品を、アーティスト・ステートメントという形で表現するためのステップとエクササイズ。作品のサンプルを持参し、ディスカッションの中から作品を語る、あるいは理解するためのキーワードを挙げていく。ふさわしい動詞を組み合わせつつ、センテンス、そして約1ページの英語のステートメントへとふくらませる。
*CV、ステートメント、プロポーザル作成。これまで撮ってきた作品、今撮り続けている作品、これから取り組みたいプロジェクトを俯瞰し、首尾一貫したステートメントを作成する。また、モチベーションの提示からプロジェクトの内容、製作メソッド、最終的なプレゼンテーション方法まで含めた総合的なプロポーザルの書き方を学ぶ。英語を使い、ロジカルで構造的なステートメント、プロポーザルを作成。
◉開催日時:8月15日(土)、16日(日)、22日(土)、23日(日) 計4日間、午後1時〜7時頃まで
◉会場:Reminders Photography Stronghold 東京都墨田区東向島2-38-5 ユートリヤ すみだ生涯学習センター横(最寄り駅は東武曳舟駅/東武東向島駅/京成曳舟駅)
◉ワークショップ参加費用:25,000円(RPSメンバーは20,000円)
◉講師:奥山美由紀、後藤由美
◉応募締め切り:2015年6月30日(日)
◉追加募集:2名(先着順となりますので、定員になり次第締め切らせていただきます。)
◉募集要項
①名前:
②住所:
③電話番号:
④メールアドレス:
⑤これまでの作品が参照出来るリンク等:
参加希望の方は件名を「外交的写真修行への道ワークショップ参加希望」と明記の上、ご連絡下さい。workshop@reminders-project.orgまで
◉ワークショップ当日までに準備し、持参するもの:
A) 学歴、展覧会などの参加歴、受賞歴、これまで行ったプロジェクトの簡単な内容、出版やその他写真に関する経験をまとめたもの(ワード、日本語可)
B) 10〜20枚程度のイメージをA4用紙2〜3ページにまとめてプリントアウトしたもの
パソコン、筆記具、作品のデジタル画像(20〜30点)
※その他、参加することが決定された方々には、追って随時ご連絡差し上げます。
講師:奥山美由紀プロフィール
奥山美由紀(オクヤマミユキ)
1973年、山形県生まれ。アラバマ州立大学・大学院卒業。写真家。
卒業後、日本での就職、フランスでのワーキングホリデーを経て、2004年にオランダでアーティスト・レジデンシーを経験。2008年よりオランダ在住。
日本、アメリカ、ヨーロッパ各国、中近東、アジアで写真を展示。2015年にはオランダで「Dear Japanese」を出版予定。