12月9日午後4時〜：写真家と写真集をレビューする日：アレッサンドロ・ペリーニ

11/06/2017

©ALESSANDRO PERINI / OPERATION OLYMPIAD

©ALESSANDRO PERINI / OPERATION OLYMPIAD（DANILO MONTANARI EDITORE）

2016年5月にヤン・ラッセルと後藤由美によって実施された写真集制作ワークショップPHOTOBOOK AS AN OBJECT参加者の一人、アレッサンドロ・ペリーニ。ワークショップで発展したプロジェクトはダミーで推敲を重ね, その後、アレッサンドロ・ペリーニの手製によるアーティストブックとして39部が作られました。彼が長期で取り組む「Missing Games Project」の主要なプロジェクトの一つであり、設定された部数は本来開催される手はずが整っていた1940年の東京オリンピックの二桁台の数字40に「Missing（欠けてる）」ということをもじり1部を引き、39という数字となっています。

更に多くの方の手にとって頂ける様に、イタリアの出版社Danilo Montanari Editoreとのコラボレーションにより500部を刊行しました。手製本の本編にやや編集を加え、表紙デザインを新たにし、言語は日英併記となり、オリジナルの質感をほぼ完全に再現した普及版になります。

アレッサンドロ・ペリーニの来日に合わせ、写真家と写真集をレビューする日を開催します。今回は2冊の写真集その違いや本プロジェクトのリサーチをどの様にすすめてきたかなど含めて話して頂く予定です。
当日はアーティストブック、Danilo Montanari Editore版それぞれご用意があります。その場でお買上げ頂くことが可能です。

©ALESSANDRO PERINI / OPERATION OLYMPIAD

©ALESSANDRO PERINI / OPERATION OLYMPIAD（DANILO MONTANARI EDITORE）

◎写真家と写真集をレビューする日：アレッサンドロ・ペリーニ
◎日時：2017年12月9日（土）午後4〜6時頃まで。
◎トークは60分から90分程度を予定しております。終了後は気軽に質疑応答や歓談の場としてお過ごしください。終電時まで会場はオープン致します。
◎会場：Reminders Photography Stronghold
◎参加費：無料
◎参加申し込み不要（先着順でご着席となります。定員は30名程度ですので、お席がない場合は立席でもご参加いただけます。）
ゲスト写真家：アレッサンドロ・ペリーニ
司会進行：STRONGHOLD GALLERYキュレーター・後藤由美
※敬称略

Operation Olympiad

「オペレーション・オリンピアード」は忘れ去られようとしている歴史の一端を、当時の写真やグラフィックイメージを中心に史実の中から検証、再構築させたものです。1940年の東京オリンピックという国際舞台裏で私達が見過ごした、もしくは意図的に現在に至るまで見過ごさせられたもの。それは当時の皇統2600年の歴史的なイベントと共に執り行われるはずであった一方で、軍隊とスポーツが互いに接近し、表裏一体となった瞬間でもありました。2020年、来る東京オリンピックを目前にして軍の脅威がふたたび顔を覗かせ始めた今、一国の帳が世界に向けてどのような舵を切るのかという岐路に立たされています。
アレッサンドロ・ペリーニ
ALESSANDRO PERINI
日本語訳文責：木村肇

アレッサンドロ・ペリーニ写真集「OPERATIONOLYMPIAD」（限定39部）

アレッサンドロ・ペリーニ写真集「OPERATION OLYMPIAD」（DANILO MONTANARI EDITORE）（限定500部）