第21回RPSグラント受賞者: David Steinberg
2019年12月に申し込みが締め切られた第21回Reminders Photography Strongholdグラントにて3名の受賞が決定しました。トマス・ラズニーのプロポーザル「Erna Helena Anja」とデイヴィッド・スタインバーグのプロポーザル「Ouroboros」、ハビエル・アルバレスのプロポーザル「PREDIO」です。
審査員は、アンドレイ・ポリカノフ、エリック・ブルーン、エメリン・ヤング、モニカ・アレンデ、ペギー・スー・アミソン、ステートン・ウィンターの6名です。
写真展の開催は2021年に予定しております。ぜひご期待ください。
写真、インスタレーション、ブック・メイキングを通じて私の芸術活動が焦点を当てるのは、恐れ、そして我々の能力または不能がどのように恐れを形成し、宇宙の中で自然環境に意識的につながるのかである。
主に死への恐れへの関心からこの作品が試みるのは、心理的な恐怖の感覚を位置づけ、視覚的に表現すること、そして物体と風景に行為者性を返してやることだ。
我々がコントロールしようとする知識と物体の秩序に向けられる魅力を露呈させることで、我々の知覚の限界、そして我々が住む世界へのつながりを探っている。
科学的なイメージと現象、モニュメント、歴史的物品を使い、私は様々な画像生成技術を取り入れている。ポートレート、静物、風景を使って提示される被写体は、構図、薄明かりの中の光景、鮮やかな色によって頻繁に文脈から切り離される。
明確なストーリーを避け、写真が観る者に対して表現する不確定性を利用して、私は複雑なつながりを創造している。
プロフィール | デイヴィッド・スタインバーグ / David Steinberg
デイヴィッド・スタインバーグ(1990年生まれ)はミネソタ州出身の写真家およびアーティストで、2020年にはシラキュース大学にてアートフォトグラフィーの修士を取得予定。ミネソタ大学で政治学の学位を取得後、スタインバーグはICP国際写真センターの1年間のプログラムを通して写真に深く取り組むようになった。エディトリアル・フォトグラファーとしての活動のほか、シラキュース大学でインストラクター助手としても勤務している。その作品は知覚と知識の概念と限界を中心としており、孤立と観察の強い感覚を活用している。ランドスケープとしての宇宙空間は、想定される未来を問いかける意味と舞台となる。スタインバーグの作品は、長期のプロジェクト、インスタレーション、ブックに焦点を当てており、ヒューストン写真センター、カールトン・カレッジのパールマン教育博物館、英国王立写真協会など、合衆国とイギリスの様々な場所で展示されたほか、コンヴェイヤー・エディションズにて発表された。
日本語翻訳:奥山美由紀