RPS KYOTO PAPEROLES における初のグラント受賞者として、ユファン・ルーが選ばれました。
©︎Yufan Lu / Return
中国とフィンランドを拠点に活動するアーティスト、ユファン・ルー(Yufan Lu) が、
RPS KYOTO PAPEROLES の記念すべき初のグラント受賞者 に選ばれました。
今回の選考には、アレクサ・ベッカー、エリック・ブルーン、ジュゼッペ・オリヴェリオ、ステートン・ウィンター、マリナ・パウレンカの5名が審査員として参加し、丁寧な議論を経てルーのプロジェクト「Return」が選出されました。
RPSのグラント制度は、選ばれた作家に対してギャラリースペースでの展示を行う正式な権利を提供するものです。
東京の Reminders Photography Stronghold ではこれまでに 26名 の受賞作家が展示を行い、独自の歴史を築いてきました。
その系譜が初めて京都にも広がり、初の受賞者としてユファン・ルーを迎えることができたことを、私たちは深く光栄に思います。
《Return》(2020–) は、亡き祖母を追憶するための個人的な儀式として、サーマルカメラを用いて制作されたプロジェクトです。
祖母の家で自身の身体を媒介に日常の行為をなぞり、遺された物や写真に触れることで、温度の痕跡として立ち上がる記憶や愛情の気配を静かに映し出します。
パンデミック期に監視の象徴となったサーマルイメージを、ルーは「個人的な時間と感情を映し出す器」へと反転させ、見える/見えない、触れられる/触れられない、消えゆく/残る──
その境界に揺らぐ人間の記憶そのものに向き合う深い作品へと昇華させています。
展示は 2026年後半 に RPS KYOTO PAPEROLES にて開催予定です。
この場所ではじまる新しい歴史の最初の章を、ぜひ楽しみにお待ちください。
RPSグラント応募受付中
締め切り:2026年3月31日
https://reminders-project.org/ja/grantsjp/
©︎Yufan Lu / Return
©︎Yufan Lu / Return
©︎Yufan Lu / Return
©︎Yufan Lu / Return
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©︎Yufan Lu / Return
©︎Yufan Lu / Return
作家プロフィール|ユファン・ルー(Yufan Lu)
1991年、中国・天津生まれ。現在は中国・天津およびフィンランド・ヘルシンキを拠点に活動。
ルーの作品は、静止画や映像、彫刻、展示、写真集など多様な形を取るが、本人は自身をマルチディシプリナリー(複数分野横断的)なアーティストとは捉えておらず、「手元にあるあらゆる素材で写真を撮る写真家」だと考えている。彼女にとって写真とは、思考し、感じ、記憶し、生きるための方法である。自身の身体を媒介として用い、身体と社会の交差点を探求・媒介し、共有される人間経験を通じて情緒的な共鳴を呼び起こすことが多い。
彼女の作品は世界各地で展示され、PHMuseum Grant New Generation 特別賞、Firecracker Photography Grant、Encontros da Imagem Photobook Award などの評価を受けている。