パノス・ケファロス「Saints」写真集オンライン受付販売終了

第15回Reminders Photography Strongholdグラントをパノス・ケファロスの作品「Saints」が受賞、いよいよ6月9日より写真展がはじまります。作家本人も来日、展示作品も含まれている写真集のオンラインでのご予約を受付させて頂くことになりました。
写真展の開催が終了いたしましたので、販売受付を終了いたしました。
写真展についてはこちらから→

©Panos Kefalos / Saints

なぜ「Saints」(聖人)なのだろう?
タイトルとその主題の間の関係は曖昧だ。私にとってスピリチュアルなものの追求のシニフィエ(言い表されているもの)であるこの言葉「Saints」をタイトルとして選んだ。

この作品を通して探していたのは、失われたスピリチュアルなつながり、つまり、これらのポートレート写真の中の人たちと私を繋いでいるなにか、この人びとと私の町、または私といつまでも消えない自身の過去の影をつなぐものだった。

2012年の秋、直接関係のない仕事へ携わったことにより、私はアテネのダウンタウンにあるヴィクトリア広場にやって来た。
当初、私は子どもたち(そのほとんどはアフガニスタンからの難民だった)の日々の生活を捉えることを目指していた。彼らはその広場で働いたり、遊んだりしていた。しかし、その目標はあっという間に膨らんでいった。
割れた鏡に映し出された大人の生活としての子ども時代、子ども時代を引き裂く力、壊れやすさ、のびのびとした自由、戦争の残忍な暴力、子どもの遊びの中に現れる本能的な部分、が私の目指すものになった。

聖人とは、罪人に償いと超越の道を開く者だ。
アテネで出会った三人の子どもたちとその家族との間に築いた繋がりが、私の心の底にあった恐れによる緊張を解いてくれた。
彼らが私に教えてくれたのは、写真家として究極的に目指すべきなのは、彼らの置かれた世界を自分自身の目で見ること、そしてそれによって真の繋がりを築ける、ということだった。 これらの写真はどんなストーリーも語っていない。
これらの写真はイメージ、私たちの出会いから感じたことの反映の自由連想だ。 私が出会った人びとは皆、2015年までにギリシャを離れていった。

私はその年の8月に起こった難民危機を記録した。世界中から集まったテレビ取材陣、フォトジャーナリストの中で、私は最後の写真を撮影した。国際欄のヘッドラインを飾るべきタイミングだったが、プレスニュースの動きに直面していると、個人的な旅と友情は過ぎてしまった懸念のように思えた。

(日本語訳文責:奥山美由紀)

部数: 500部
ページ: 152ページ
サイズ: 17 X 24 cm
写真:79点
言語:英語
価格:5,800円(税込み、送料別途700円、展示期間中にギャラリーでお受け取り頂くことも可能です)
Introduction by Christian Caujolle.
Booklet included, texts by Panos Kefalos and Pietro Radin.
展示の詳細につきましてはこちらをご覧ください。
ご注文時のメール件名に必ず、「Saints」注文希望とお書き下さい。
①お名前(ふりがな)②住所(必ず〒番号を入れて下さい)③電話番号④Eメールアドレス
⑤写真展期間中(6/9~6/24)にギャラリーにて受け取りをご希望される際はメールにその旨を記載ください。

ご注文はphotobook@reminders-project.orgで受け付けます。

尚、ご注文を頂くだけではご注文完了となりません。
ご注文の確定は代金のお支払い後となりますので、メールでお送りするお支払い、お振込案内をご確認の上、ご対応お願い致します。お支払いの確認が出来ない場合はご予約確定とならず、自動的にキャンセルとなる事があります。予めご了承下さい。
ご注文の発送は写真展開始後(6/9以降)、本がギャラリーに届き次第の発送となります。よほど納期に時間を要する以外は特にご連絡なく発送させて頂きます。ゆうメールでのお届けになります。

パノス・ケファロス「Saints」見開きページより:

©Panos Kefalos / Saints

©Panos Kefalos / Saints

©Panos Kefalos / Saints

©Panos Kefalos / Saints

©Panos Kefalos / Saints

©Panos Kefalos / Saints

©Panos Kefalos / Saints

©Panos Kefalos / Saints

©Panos Kefalos / Saints