10月9日午後4時〜:Photobook as an object / Photobook who cares 写真家トークイベント開催

10月1日から始まる「Photobook as an object 2017年度 成果発表展」関連のイベントとして、過去にワークショップに参加した写真家たちを招き、プロジェクトを本という媒体でいかに表現するか、どうすればより多くの人に届けられるかなどの話を聞く公開形式のイベントを企画しました。

「撮ること」と「本にすること」の間を行き来する製作で感じることは十人十色です。
ストーリーを目に見える形にして行く過程で、より深い知識を得るために調べる技術も必要ですし、何より掘り下げて行くについれ、自分だけが辿り着けた発見に恵まれる機会もあります。
それを写真にするのか、他のベストな形があるのか、固定観念に囚われずに取り組んでいくことで、写真の選定や配置といったオーソドックスな編集よりも踏み込んだ、自分のプロジェクトに最適な製作というものが見えてくるのかも知れません。

今ではデジタル上でダミーの編集が可能とは言え、実際に出力し、何度も質感のあるダミーを作り推敲を重ねます。
それまでの平面的な物の見方と、実際に手に取った際の感じ方の違いが顕著に自覚できる瞬間です。
この「身体的な編集作業」に「細部にまで意味を追求する姿勢」が備わった時、膨大な種類の紙や印刷方法の選定だけでなく、大きさや重さ、触感、匂い、本の構造すらコントロールできる様になっていく。
自分の本当に作りたかった本に出会えるまで、トライ&エラーの連続ですが、それこそ「ものとして価値ある一冊の本」を生み出すための唯一の道だと私たちは考えています。
その過程に定型の正解はありません。
それぞれの写真家、それぞれのプロジェクト特有の理由付けや基準が確かにそこには存在しているのです。

お話をするのは、アジア最大規模のフェア Tokyo Art Book Fair 2017 において、「Photobook as an object / Photobook who cares」のブースで出展する以下の写真家たちです。
フェアが終了した翌日の10月9日にRPSに招き、海外写真賞の受賞や、海外出版社での販売経験など、写真家自らが語るバックストーリーを、直接聞く有意義な時間にしたいと考えています。

成果発表展開催期間中ですので、展示も併せてどうぞ。
どなたでもご参加いただけますし、質問なども大歓迎です
ワークショップ的な機会とお考え頂き、積極的にご参加下さい。

参加者および作品も、こちらで順次紹介していきます。

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日時:10月9日(月曜日・祝日)午後4時から終了まで
(終了時間は未定です)
*途中で長めの休憩を入れる予定です。
会場:REMINDERS PHOTOGRAPHY STRONGHOLDギャラリー
〒131-0032 東京都墨田区東向島2-28-5
入場料:500円(RPSメンバーシップにご登録の方は無料)
※参加申し込みは不要です。着席頂ける定員は30名となりますが、特にお席が不要という方はそのままご参加下さい。お席自体は先着順で埋まっていきます。開場の午後1時になりましたら、お入りいただいた方から順にご案内いたします。

当日プレゼン参加写真家(50音順)
上田 順平
浦川和也
岡本 裕志
千賀 健史
長谷川 美祈
藤井 ヨシカツ
茂木良子

※当日までに更に追加になる可能性があります。参加写真家に関するアップデートなどはFacebookイベントペ—ジで随時ご案内をしていきます。ぜひそちらでご確認ください。