第16回 グラント受賞写真家 岡本裕志 写真展「We do not need you, here. / If I could only fly.」開催 7/1~7/22まで

第16回Reminders Photography Strongholdグラントを岡本裕志の作品「We do not need you, here. / If I could only fly.」が受賞しました。2017年6月30日に申し込みが締め切られた応募作品の中からペギー・スー・アミソン、マリー・レリーヴル、ジュゼッペ・オリヴェリオ、ディーン・チャプマン、エメリン・ヤング、エンリコ・ボッサン、ステートン・ウインターの7名の審査員によって選出されました。
是非、期間中にお越し下さい。

 

©Hiroshi Okamoto / “We do not need you, here. / If I could only fly.” / the 16th RPS grantee



「We do not need you, here./ If I could only fly.」
これは、僕の友人の個人的な体験を元にした日本社会における他者への不寛容にまつわる物語である。

2004年4月、フリーフォトジャーナリスト男性(当時32歳)、ボランティア活動家女性(当時34歳)、未成年の少年(当時18歳)の邦人3名がイラク戦争中のイラク国内にて武装勢力によって拉致される。
武装勢力は3人の人質の命と引き換えに、当時人道復興支援活動のためイラクへ駐留していた自衛隊の撤退を日本政府へ要求。
日本政府は武装勢力の要求を拒否。
事件発生から8日目に、3名は無事に解放され、現地日本大使館に保護される。
3名の帰国後、マスメディアや世論は3名および、その家族に対して「自己責任」という言葉とともに強く彼らの事件に対する責任を追及、批判した。

3名のうちの1人であり、当時18歳の少年であった今井紀明は、後に僕の大学の 先輩に、そして友人になる人でもあった。

古くから日本社会は無数の地域コミュニテイで構成され 人々はそれぞれ己の属するコミュニテイの中で、助け合いながら生活を営んできた。
その一方で一度、共同体の秩序を乱す者は、完膚なきまでにその社会から 排除されるのが常である。

集団の和を乱す異端の存在に対して、我々は後ろ指を指すのである。
それはときに社会の正義のために。
ときに理由のない憎悪のはけ口として。
ときにくだらない日常を満たすささやかな楽しみとして。

誰もが誰かに後ろ指を指し、誰かに後ろ指を指される存在であり続ける。
あなたが、我々の社会の一員である限り。

岡本裕志

 

◎会期:2018年7月1日(日)〜7月22日(日) 午後1時〜午後7時(会期中無休)
※初日のみ午後6時からオープンとなりますのでお気をつけください。
◎オープニングレセプションおよびアーティストトーク:7月1日(日)午後6時から
◎会場:Reminders Photography Strongholdギャラリー
東京都墨田区東向島2-38-5
入場料無料

RPSグラントについて
RPS に企画展を提案して頂き、 RPS 審査委員会の審査を通過された方に、RPS ギャラリースペースを5 日以上(最高20 日まで) 無償でご利用いただけます。
対象: 写真家、キュレーター、ギャラリスト、ほか。
更なる詳細はこちら→ http://reminders-project.org/rps/grantjp/

写真展の情報については随時Facebookにて更新しておりますのでこちらをご覧ください。
なお写真集のご予約も承っております。こちらから→

 

©Hiroshi Okamoto / “We do not need you, here. / If I could only fly.” / the 16th RPS grantee

©Hiroshi Okamoto / “We do not need you, here. / If I could only fly.” / the 16th RPS grantee

©Hiroshi Okamoto / “We do not need you, here. / If I could only fly.” / the 16th RPS grantee

©Hiroshi Okamoto / “We do not need you, here. / If I could only fly.” / the 16th RPS grantee

©Hiroshi Okamoto / “We do not need you, here. / If I could only fly.” / the 16th RPS grantee

©Hiroshi Okamoto / “We do not need you, here. / If I could only fly.” / the 16th RPS grantee

©Hiroshi Okamoto / “We do not need you, here. / If I could only fly.” / the 16th RPS grantee

©Hiroshi Okamoto / “We do not need you, here. / If I could only fly.” / the 16th RPS grantee

©Hiroshi Okamoto / “We do not need you, here. / If I could only fly.” / the 16th RPS grantee

©Hiroshi Okamoto / “We do not need you, here. / If I could only fly.” / the 16th RPS grantee

©Hiroshi Okamoto / “We do not need you, here. / If I could only fly.” / the 16th RPS grantee

©Hiroshi Okamoto / “We do not need you, here. / If I could only fly.” / the 16th RPS grantee

[作家プロフィール]
岡本 裕志 / Hiroshi Okamoto
Visual Storyteller / 写真家 / 映像ディレクター 1990年東京都生まれ。立命館アジア太平洋大学卒。 大学在学中は社会学、人類学を学び、東部アフリカへ頻繁に訪れる。 卒業後、映像制作会社勤務を経て写真家、映像ディレクターとして独立。社会と個人の関係性に注目し、国内外でプロジェクトを行う。 2016年制作の日本の就職活動をテーマとしたプロジェクト「Recruit」がドイツのDummy Award Kasselにて準グランプリ受賞やオランダのFoam Magazine への掲載、ニューヨーク近代美術館(MoMA)ライブラリーへ永久収蔵されるなど。
WEB: http://hiroshi-okamoto.com/